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スペインの戦術家はキルギス戦に苦言 「ボールを失う機会が多すぎる」

11/18(月) 11:30配信

webスポルティーバ

「収穫としては乏しい試合だった。日本はボールを失う機会が多すぎ、攻撃を作れず、カウンターも浴びた。コンビネーションに欠け、サイドからの攻撃も有効でなく、試合を通じて苦しんだ」

キルギスに決定機も何度か作られた日本代表

"スペインの目利き"ミケル・エチャリ(73歳)は、キルギスに0-2で勝利した日本代表の戦い方について、率直に指摘をしている。

 エチャリは指導者として、元ヴィッセル神戸監督のフアン・マヌエル・リージョを十代の頃から手ほどきしてきた。多くの選手、指導者に強い影響を与え、「ピッチで大切なのは、数的優位ではなくポジション的優位」という言説を広めたのも彼である。"戦術マスター"とも言えるだろう。

「キルギス戦の勝利は重要なものだった。しかし、いつもの日本のプレーはできていない。ボールを失う場面が多すぎた。得点はPKとFKだけで、攻め崩したシーンは少なかった」

 珍しく日本代表に懸念を示したエチャリは、この試合の細部をどのように見たのか。

「日本はすでにひとつの形になっている4-2-3-1、もしくは4-4-2とも言えるシステムで挑んでいる。試合開始後しばらくは、相手の力を探るような時間帯だった。何度か手合わせし、日本の選手が技術的、体力的に優れていることは明白になった。そして14分には、右サイドの酒井宏樹(マルセイユ)のクロスに南野拓実(ザルツブルク)がヘディングで合わせ、決定機を作っている。

 しかし、キルギスはイニシアチブを譲らなかった。キルギスはMFエドガー・ベルンハルトが下がり目で、5-4-1に近いシステムだった。中盤でグルジギト・アリクロフが高いスキルを見せ、ボールを運び、縦に速く、裏を狙うカウンターを謀る。それが次第に功を奏していった。センターバックに高さのある選手を擁していたことで、FKからあわやの好機を作っている。権田修一(ポルティモネンセ)が好セーブを見せたが、結局、これはオフサイドの判定になった。

 日本はキルギスの守備に対して、ビルドアップでノッキング。ボールを前に運べなくなる。中盤やサイドでボールを失う機会が多く、そこでセンターバックの吉田麻也(サウサンプトン)がロングパスを狙うが、単発な攻撃に。前半、長友佑都(ガラタサライ)はほぼオーバーラップできず、攻撃は右に偏った。しかし右の酒井も珍しくボールを失うなど、全体に不具合が生じているのは明らかだった。

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最終更新:11/18(月) 11:30
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