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何をしたいのか分からない、人並みでいいとうそぶく君へ

11/18(月) 10:12配信

日経doors

毎日仕事に追われ、帰りの電車でうつむきながらスマートフォンと向き合う日々。本当にこれでいいのか、自分がしたかったことはこんなことなのかと、ふと思うことはありませんか? そんなときはスマホの電源を切って、誰もいない一人だけの空間と時間を持って、自身と向き合う「内省」の時間を持ちませんか? 仏インシアード経営大学院や英ロンドン大学経営大学院など世界的なビジネススクールで教べんを執ってきた野田智義氏が語る、これまでと全く違うリーダーシップ論であると同時に、人生を豊かに生きるための人生哲学です。

【関連画像】時には何もせず、自分一人だけの思索の時間と空間を持とう

●忙しいのに大切なことができていない「アクティブ・ノンアクション」

 皆さん、こんな感覚に心当たりはないだろうか?

 毎日、仕事に一生懸命、忙しく取り組んでいる。周囲からも活躍が期待され、仕事や依頼が次々と舞い込み、スケジュール帳は予定でいっぱいに埋まっている。会議に企画書に飲み会にスマホチェック……と、目の前のタスクに追われながら、あっという間に数カ月が過ぎ、ふと「自分はいったい何をやっていたんだろう」という思いが胸をよぎる――。

 もし自覚症状があったなら、それは「アクティブ・ノンアクション」という状態かもしれません。毎日を多忙に過ごしているのにもかかわらず、自分にとって本当に必要で意義があり、真の充足感をもたらしてくれる何かについては、全く達成できていない。行動しているように見えて(アクティブ)、実は何の行動もしていない(ノンアクティブ)という、私も含めた現代のビジネスパーソンが最も陥りやすい状態です。

 「アクティブ・ノンアクション」とは、ヨーロッパを代表する経営学者でリーダーシップ論の権威であり、私の人生の師でもあったロンドン大学教授の故スマントラ・ゴシャール氏の命名で、「不毛な多忙」とも意訳できます。

 「忙しい」とこぼしながらも、それなりに「頑張っている」「何かやっている」という充実感のようなものは得られている。人から必要とされている満足感もある。しかし、「不毛な多忙」に追われている間、自分にとって本当に大切なこと、意義があることに取り組む時間やチャンスを遠ざけてしまっていることが、この状態の怖さなのです。

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最終更新:11/18(月) 10:12
日経doors

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