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Appleの強硬姿勢に対して、Googleが中道的立場を取る理由 : Cookie利用規制を巡って

11/19(火) 16:51配信

DIGIDAY[日本版]

広告業界は、今後数カ月に渡って訪れるだろうプライバシーに焦点を据えた変革に備えている。変革の端緒は、議員やデータ規則当局からもたらされるかもしれないし、プライバシー保護に本腰をいれるブラウザからかもしれない。Googleはプライバシーにフォーカスを据えつつも、広告によって資金を調達するネット世界を念頭に、代替案を形成するなかで、業界からのフィードバックも求めている。Appleがデフォルトでユーザーのプライバシーを最大限保護するという強硬なアプローチを見せているのとは対照的だ。

サードパーティのCookieを締め付けるための道のりにおいて、パブリッシャーたちを犠牲にしてきたと、Appleを批判する業界関係者たちがいる。しかし、直近のITPアップデートにおいて、パブリッシャーたちが罰則を避けるためのガイドラインをさらに明確にすることで、Appleは強硬な姿勢を若干緩めたように思われる。主に広告によって収益を得ているGoogleにとっては、業界の動向はもっと身近な問題だ。彼らのアプローチが形成されるなかで、業界自体とコラボレーションをしようとする姿勢を見せている。

Googleが取るべきバランス

ここ4カ月のあいだ、規制されているサードパーティCookieの利用が、Chromeにおいてどのような形を取り得るかという点について、Googleは探ってきた。パブリッシャーの収益にどれほどのインパクトを与えるかについての業界リサーチを公開し、よりプライバシーが守られるウェブ構築の提案を行い、そして広告詐称を管理するためにマシンラーニングを使うと言った具合だ。

もっとも最近では、8月にローンチされたプライバシーサンドボックス(Privacy Sandbox)という形で出された提案の数々がある。これは広告業界のエコシステムに生きる企業たち(広告収益を巡ってどちら側に属していても)が、今後の業界の形に意見を投じるチャンスだ。スタットカウンター・グローバル・スタッツ(GlobalCounter Global Stats)によると、Chromeはグローバルでブラウザシェア65%を占めている。そのため広告収益が大半を占めるGoogleを含め、今後の多くの関係者の利害が関わっている。Googleは新しいプライバシー法を遵守する一方で、パブリシャーや広告主たちを排除しないようにバランスを取らなくてはいけない。

「ChromeとGoogleの広告ビジネスは、コミュニケーションは取るものの、必ずしも同じスペースで働きはしない。サンドボックスへのフィードバックを求めているGoogleは、責任ある行動を取っていると言える。ひとつのソリューションが、また新たなモグラ叩きのような状況になるまでにどれだけ時間が持つかはわからない。物事の運び方は複数ある。いま、業界全体がそれを探るフェーズにある」と、パブリッシャーであるデニス(Dennis)の収益オペレーションズ・ディレクターであるダニエル・パウエル-リーズ氏は言う。

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最終更新:11/19(火) 16:51
DIGIDAY[日本版]

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