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【東京2020】クライマー女王、野口啓代の東京オリンピックまでの挑戦

2019/11/19(火) 21:00配信

ウィメンズヘルス

今は“東京オリンピック”が最大の目標

苦手だったスピードクライミングの練習にも重点を置いて、ボルダー、リードと、3種目を同時にトレーニングしていくため、日々が目まぐるしく過ぎていく。3つの種目をバランスよく行うことで“気づき”もあった。

苦手な種目を強くするために、追い込んだ結果、体が変化していった

「スピード(競技)に強くなるために、走ったり、坂道をダッシュしたりとか、スクワットっぽい運動であったり、これを“筋トレ”というのかはわからないんですけど、下半身を強化するトレーニングを増やすようにしました。そしたら、O脚が以前よりもまっすぐになった気がします。筋肉のつき方(部位)が変わって、股関節の骨盤の向きも変わり、だいぶ脚の形や姿勢が良くなったと思います。競技のための体の使い方をしていたら、結果的に生活全般にとっても、(姿勢やO脚が修正されて)体がいい方向になりました」

目標に向かって、体はもちろん、食生活、メンタルトレーニングへの意識も変えた

「2~3年前からメンタルトレーニングを始めました。私の場合は、いかに自分のことをコントロールして、自分が一番いい状態で大会に出られるかということや、いいこと、悪いことの結果をいかに早く受け入れて自分のやるべきことをはっきりさせる、それらのメンタルを重視してトレーニングしています。登る前には必ず体をリセットするようにしました。ハーフポールやストレッチボールで関節を動かし、背骨を揺らしたりして、体を一番いい状態にしています。最近では、スポーツドリンクを水に変えたりしました。やっぱりエナジードリンクみたいなものだと、糖質が多く、血糖値が上下するペースが速いので、結局お水が一番いいかなって」

大きな変化よりも、小さな積み重ねの変化が、自分を作っている気がする

「何かをガラッと変えるより、自分にできることを無理のない程度でそれでも確実に変えていくほうが自分には合ってます。例えば、運動前後に選ぶ飲み物を変えてみたり、食事を頼む時に、疲れていたらタンパク質を摂り、疲労回復のために炭水化物を摂ったりを少し意識してみたりとか」

ストレスがかからない程度に、細く長く努力し続けていく野口選手の体には無駄がない。

この手がなかったら、クライミングでここまでこれなかったと思う

「年齢が上がっていって、弱くなるわけではないですけど、思うようにトレーニングができなかったり、モチベーションが続かなかったり、自分の新しい伸びしろを見つけられなかったりして、どんどん成長するのが難しくなるなって思います。だけど、私はクライミングがとにかく大好きで、登らない人生なんて想像もつかないから、あと1年、競技者としてとことん自分を追い込んでいきたいです」

30歳と言う年齢は、アスリートとしてはベテランの歳。本番では31歳になる野口選手の、新たな領域が見つかることを楽しみにしていきたい。

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最終更新:2019/11/19(火) 21:00
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