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引退競走馬を再調教、「走る」以外の才能開花へ

11/19(火) 12:32配信

オルタナ

JRA(日本中央競馬会)のデータによると、毎年引退するサラブレットは7,000頭に及びます。そして、そのうちの5,000頭が行き先で消息を絶っています。競走馬としての才能は開花しなかったとしても、新たな可能性を追求し、愛される人生を歩んで欲しいと、引退競走馬のリトレーニングを行うNPOを取材しました。(JAMMIN=山本 めぐみ)

結果を残せなかった引退競走馬の行き先

チャリティー専門ファッションブランド「JAMMIN」(京都)は、サラブリトレーニング・ジャパンと1週間限定でキャンペーンを実施し、オリジナルのチャリティーアイテムを販売します。

「JAMMIN×サラブリトレーニング・ジャパン」コラボアイテムを買うごとに700円がチャリティーされ、引退競走馬のリトレーニングに必要な資金となります。

9月、岡山県吉備中央町にある「岡山乗馬倶楽部」に事務所を構える認定NPO法人「サラブリトレーニング・ジャパン」にお伺いしました。

「サラブリトレーニング・ジャパン」では、引退競走馬をリトレーニング(再調教)し、セカンドキャリアへとつなげる活動を行っています。

競馬で結果を残すために、とにかく、速く走る馬を」と生まれてきた競走馬。その世界は非常にシビアです。

「競走馬には必ず馬主がいます。一頭の馬をトレーニングセンターに預託して調教やメンテナンスを行うだけでなく、日々ただ生きるために必要な餌にも、すべてお金がかかります。望ましい成績を残せなかったり、事故やケガによって引退を余儀なくされたりした時、かかったお金を少しでも回収したいと考える馬主は少なくありません。生かしておくだけでも、餌や管理のためにお金はかかりますから」

そう教えてくれたのは、事務局長の長崎禎誉(ながさき・よしたか)さん(35)。

「岡山乗馬倶楽部」には乗用馬や競技馬に混ざって、競馬界を引退した元競走馬が常に10頭~15頭ほどいて、日々のリトレーニングを経た後、乗用馬や療育馬、伝統馬事を行う馬などとして各地へと巣立っていきます。

「引退競走馬の問題については、そもそも競走馬の生産頭数を減らすべきという主張もあります。しかし、古くから馬産地として栄えた北海道などでは、多くの人の生活が馬の生産で成り立っています。単純に数を減らせばいいという話ではなく、『引退を余儀なくされた馬たちをどう活用していくか、馬と人とが現代の社会でどう共生できるか』を考えていく必要があり、それが一つ私たちの役割だと考えています」(長崎さん)

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最終更新:11/19(火) 12:32
オルタナ

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