ルノーのコンパクトカー「トゥインゴ」がマイナーチェンジを受けた。トゥインゴの購入を本気で考えたい今尾直樹がリポートする。
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顔がチョコっと変わって、スマホ対応の7インチ・モニターが新たにダッシュボードに加わった。897ccの直列3気筒ターボの最高出力はリアのサイドに小さなダクトが設けられたことで冷却効率が上がって2psアップ。
というのが、2019年8月末に発表された新型ルノー・トゥインゴ、フェイスリフト版のあらましだ。3種類あったグレードは今回1種類に、マニュアル・トランスミッションも落とされて、“EDC”と呼ぶ6速デュアル・クラッチ・トランスミッションしか設定がない。
パリの小粋なベーシック・カーとしてデビューしたトゥインゴの現行3代目が本国で発表されたのは2014年、日本市場上陸は2016年だった。
日本上陸は2016年だから、あれからはや3年。メルセデス・ベンツと手を結び、スマートとプラットフォームを共有、FWD(前輪駆動)からRR(リアエンジン・リアドライブ)へ劇的な変身を遂げた3代目のフランス本国での発表はさらに遡って2014年である。ちっちゃくて丸くって四角という、キュートなデザインが本国でも大人気。ルノー・ジャポン広報のS氏によると、プジョー「106」やフィアット「500」、フォルクスワーゲン「up!」等をライバルとするAエグメントで3割を占めるという好調ぶり。日本市場でも輸入車の同クラスで10数%のシェアを確保しているという。
エクステリアで変わったのは主に前後バンパーとライトまわりで、ちょっと大人っぽくなった印象を受ける。バンパー内に設けられていた2つの丸型ドライビング・ランプがなくなり、スッキリしたからだろう。
あの2つの丸型ランプが往年のルノー「8ゴルディーニ」を思わせてよかったのに……と、筆者が口に出したか、筆者の心中を察したか、「このたびの変更はコストダウンではございません。昼間点灯するライトは4つあってはいけない、というEUの新規定に則ったものです」と、S氏は述べる。
代わって目に付くのは、前後の「Cシェイプ」と呼ばれるLEDのデイタイム・ランニング・ライト(DRL)と、同じくCシェイプのウィンカー(フロントのみ)である。これが新しいルノー・ブランドのデザイン・アイコンで、カングーはまだだけれど、ルーテシアもキャプチャーもメガーヌも、いつの間にかCシェイプを採用している。
ルノーとCシェイプって、なんか関係ありましたっけ? と、S氏に質問すると、ルノー・エンスーのS氏は明快にこう答えた。「突然です」。では、ミーから提案。“C'est bon.”英語の“It’s good.” のCということでどうざんす? セ~ッ! とイヤミざんす。
という突然イヤミのくだりの会話はS氏とはしておりませんが、ともかく小雨のなか、箱根目指して走り始めた。
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最終更新:11/19(火) 20:42
GQ JAPAN
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