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【ヒットの法則59】アルファ156はアルファロメオをマニアの選択から誰もが気になるブランドへと変えた

11/19(火) 18:33配信

Webモーターマガジン

刺激的なデザインとエンジンに心が満たされる

2005年、欧州ではすでに後継モデルとなるアルファ159が販売されていたが、日本ではまだまだアルファ156の人気は高かった。2005年当時、アルファ156とはどんな存在だったのか、どんなモデルが展開されていたのか。アルファ156の最終仕様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2005年8月号より)

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アルファブランドの復活を高らかに宣言し、人気を博したアルファ156。日本においてもこのクルマの登場によって、アルファロメオはマニアな選択肢という位置付けから、誰もが気になる伊達で洒落たブランドへとイメージチェンジを果たしたように思える。

デビューからおよそ7年。事実上の後継車である159の登場で旧型扱いになるが、その存在感はいまだに衰えない。ラテン濃度の高いスポーツセダンということでは、いまなお最右翼に位置すると言えよう。最終モデルは156の第3世代にあたり、熟成の進んだ「中身」に、ジョルジョ・ジウジアーロ率いるイタルデザインがフェイスリフトを担当したスタイリングを纏う。ふくろうのような鋭い顔立ちとフェンダーマーカー下の青いジウジアーロバッジが識別ポイントだ。今では156のオリジナルコンセプトもイタルデザインだったことが明かされている。

現在、日本仕様として用意されているセダン(GTAを除く)は7グレード。エンジンは2種類で、直噴ストイキの2L直4DOHCと伝統の2.5L V6DOHC。前者には5MTもしくはセレスピード、後者には6MTもしくは4AT(Qシステム)を組み合わせる。各エンジンラミッション仕様に標準タイプとスポーティラインのTI(ツーリング・インターナショナル)が用意されるが、標準仕様のV6モデルにのみマニュアルトランスミッション搭載車の設定がない。

ちなみに、正規で左ハンドル車に乗りたいと思っても、2L JTSのTIを選ぶしかないのが辛いところ。また、最近ではすべてのモデルに、+約20万円のNAVIバージョンが設定された。

159が来年(2006年)早々にも日本市場に導入されるということを踏まえて、それでも今お勧めできる156セダンはあるか。確信を持って言えるのは、159が登場するからこそ、156のオリジナリティをしっかり残したモデルに乗りたい、ということ。可能な限り、「素」の状態に近いグレードを勧めたい。

ベストバイはV6 TIの6MT車だ。TIに装備されるローダウンサスとスポーツレザーシートの組み合わせは、JTSには完全にオーバークオリティで、乗り心地を悪化させるだけ。V6でもその傾向はあるものの、元気に唸るエンジンのおかげでそれなりにマッチしている。本当はノーマルサスのマニュアルに乗りたいところだがノ。

エンジンはV6がいいが、乗り味という点で156のオリジナリティをよく残しているのは、最も安いJTSのマニュアルモデルだ。ボディ剛性の一端をドライバーも担わされる絶妙な味わいがある。

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最終更新:11/19(火) 18:33
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