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新生デビスカップが開幕、古き伝統は健在 [男子テニス]

11/19(火) 18:01配信

テニスマガジンONLINE

 男子テニスの世界国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(11月18~24日/スペイン・マドリッド/マンサナーレス・パーク・テニスセンター/室内ハードコート)が開幕した。

デビスカップ by Rakuten ファイナルズ2019|トーナメント表

 コスチュームを身に着けたファン、騒々しい観客、ワクワクさせる試合。改革された新デビスカップがマドリッドで新しい時代を始めたとき、古い伝統は続けられていた。

 18チームによるデビスカップ・ファイナルズがワールドカップふうに、一週間に渡るフォーマットのもとラ・カハ・マヒカ(マジックボックスの意)で始まり、雰囲気を盛り上げるよう促されたファンたちは実際にそれをもたらした。

 クロアチアの楽隊がセンターコートを活気づけた。カナダのファンが叩くドラムが、スタジアム2を賑わせた。衣装を身に着けたベルギーのファンが、スタジアム3で観客席を沸かせた。

 主審たちはすべてのコートで定期的に、ポイント間は静かにするよう観客に頼み続けなければならなかった。

「雰囲気は驚くべきだわ」とカナダのテニスファンであるピエールアン・ルシエさんは言った。「本当に楽しい!」。

 そしてコート上では優勝歴2回のロシア、そしてベルギー、カナダが、各ラウンドロビン(グループ内総当たり戦)で早くもリードを奪った。

 ロシアはクロアチアと対戦し、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)がボルナ・ゴヨ(クロアチア)を6-3 6-3で下し、それからカレン・ハチャノフ(ロシア)がボルナ・チョリッチ(クロアチア)に6-7(4) 6-4 6-4で競り勝つことにより、前年優勝国クロアチアを倒した。

「自分自身のためだけでなく国のためにプレーするときは通常以上のタフさを持ち、通常以上に奮闘する必要がある」とハチャノフはコメントした。「厳しい試合だった。初戦で、マドリッドのハードコートで初めてプレーするということはよりプレッシャーを感じさせたが、いいスタートを切ることが重要だった」。

 ベルギーはコロンビアと対戦し、スティーブ・ダルシー(ベルギー)がサンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)を6-3 6-3で、ダビド・ゴファン(ベルギー)がダニエル エラヒ・ガラン(コロンビア)を3-6 6-3 6-3で倒してコロンビアを退けた。

「僕にとってはすごく大きな試合だった。これは僕がベルギー代表としてプレーする最後の機会になるとわかっているから、僕はいつも通りベストを尽くすつもりだ。素晴らしい一週間になるだろう」と来年引退を予定している35歳のダルシーは語った。

 一方、カナダはイタリアと対戦し、バセック・ポスピショル(カナダ)がファビオ・フォニーニ(イタリア)を7-6(5) 7-5で下す殊勲を上げて、イタリアに対し先勝。そしてエースのデニス・シャポバロフ(カナダ)が3時間近い戦いの末にマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を7-6(5) 6-7(3) 7-6(5)と全セットタイブレークという大接戦を制して勝利をもぎ取った。

 新しいフォーマットでは、3チームごとのラウンドロビンでシングルス2試合とダブルス1試合を戦い、グループの勝者が週後半のノック・アウトステージ(決勝トーナメント)に進出する。

 最初の試合のときは観客はそこそこ入っていたが、オーディオ・ビジュアルのショーやアラン・ウォーカー(音楽プロデューサー)とファルコ(ミュージシャン)のパフォーマンスがあった開会式では非常に空席が目立っていた。日曜日の閉会式ではコロンビア人の有名シンガーであるシェキーラが歌うことになっており、これらすべては新しい大会主催者がプロモートした現代化の一環である。

 新生デビスカップは国際テニス連盟(ITF)と、FCバルセロナのサッカー選手でシェキーラの夫であるジェラール・ピケが創始者のひとりとなっている企業「コスモス」の25年契約のパートナーシップの産物だ。

 目標はすべての国をひとつの会場で同時にプレーさせることにより、伝統あるこのチームイベントをより魅力的な――そしてより収益の上がる――大会にすることだ。この変更は新しいスポンサーを惹きつける助けとなり、トッププレーヤーが忙しいスケジュールにデ杯を組み入れることをより容易にした。賞金総額は2000万ドル近くとグランドスラム大会のそれと張り合えるほどになり、その事実も選手を惹きつける役に立った。

 一部の選手を含めた批判的な者たちは、新フォーマットはかつての一国対一国の対戦方式のときに見られた地元観客がおりなす素晴らしい雰囲気を奪い去ると文句を言った。119年間行われてきた旧方式は、一国対一国の対戦が一年の4つの週末に渡って行われていた。

 しかし、この日のすべては新しいデビスカップ・ファイナルズのためのよいスタートだった。観客の雰囲気は、火曜日に世界ランク1位で地元選手のラファエル・ナダル(スペイン)が大会を始めるときにボルテージを上げることだろう。

 ノバク・ジョコビッチがいるセルビア、アンディ・マレーがいるイギリスは、水曜日にプレーする予定になっている。

 日本はそのジョコビッチ率いるセルビアと、ガエル・モンフィス率いるフランスと同グループ(グループA)だ。初戦は19日(火)、フランスとの対戦で戦いを始める。

(APライター◎タレス・アッゾーニ/構成◎テニスマガジン)

MADRID, SPAIN - NOVEMBER 18: A general view as all teams stand on court during the opening ceremony ahead of Day one of the 2019 Davis Cup at La Caja Magica on November 18, 2019 in Madrid, Spain. (Photo by Alex Pantling/Getty Images)

最終更新:11/19(火) 18:01
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