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「できる人が辞めていく会社」のダメすぎる実態

11/19(火) 5:45配信

東洋経済オンライン

 「上司の評価に納得がいかない!」。そう怒った経験のある人は少なくないのではないでしょうか。トップ営業マンである田中さん(仮名)もそのひとり。

 2019年度上期(2019年4~9月)評価のフィードバック面談を終えた田中さんは、悔しそうに自身の評価シートを握りつぶして支店長室から出てきました。

 「どうだった?」と同僚から投げかけられても耳に入らないようで、そのまま裏口から出ていってしまいました。

■営業No.1の実績を上げた上期の評価は…

 新卒入社5年目の田中さんは、2019年度上期、法人の新規開拓件数18件という実績を上げ、営業社員298名中1位の成績を残しました。

 この結果を得るまでの努力は並大抵のものではありませんでした。前期末から戦略と行動計画を練り、休みの日も担当エリアをまわって対象となる企業の情報収集を行い、営業戦略の書籍を読みあさって準備をしたのです。

 そして、4月からも、毎日誰よりも朝早く出社し、資料の準備や情報の整理をしたうえで朝礼が終わると同時に外回りに出かけ、誰よりも多く訪問件数をこなした結果得られた成果だったのです。

 当然、評価結果のフィードバックを楽しみにしていました。その結果で冬の賞与額も決まります。ところが、支店長から伝えられた評価結果は『B』評価。S、A、B、C、Dという5段階評価の中の標準レベルという結果だったのです。

 田中さんは、勇気をもって支店長に聞いてみました。

 「なぜ今回は『B』評価なんでしょうか?  上期は新規開拓件数は営業の中で1番だったのですが……」

 「おっ! そうだったな(バツが悪そうに)。その割には、お前目立ってなかったな……。今回は支店全体の業績がそこそこだったので、お前の評価も『B』にしておいたんだ」

 田中さんは退職を決意しました。

 どちらかというと、田中さんは自らアピールをすることもなく、黙々と仕事をこなすタイプの社員でした。今回の努力や行動もとくに上司に報告したりアピールすることもなく、ただただ求められた役割で支店に貢献しようと頑張っていたのです。しかし、支店長は田中さんの仕事ぶりに気づくことなく、結果もきちんと把握しないまま適当に部下を評価していたのです。

 田中さんは、こうした会社に自分の夢や目標は託せないし、社員をきちんと評価できない会社そのものにも将来はないだろうと、会社を見限ったのです。

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最終更新:11/19(火) 5:45
東洋経済オンライン

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