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宮古島は異邦人を引き寄せる

11/20(水) 15:01配信

nippon.com

コラム:亜州・中国(4)
泉 宣道

沖縄県の離島、宮古島が国際的リゾートに変貌しつつある。中国や香港、台湾などから観光客が押し寄せ、高級ホテルが相次いでオープン、不動産価格が高騰している。空前の「宮古島バブル」から、アジアと日本の今も垣間見える。

バブル、ハンモック宿を揺らす

青い海に白い砂浜……。サンゴ礁に囲まれ「宮古ブルー」で有名な宮古島は、正確には大小6つの島(宮古島、伊良部島、下地島、来間島、池間島、大神島)からなる。6島とも現在、宮古島市に属する。

宮古諸島は沖縄本島(那覇)から南西に約300キロメートル。石垣島とはおよそ130キロ、東京から約2000キロ離れている。離島だけに、宮古方言は那覇や石垣島ともかなり異なる。

宮古島市の総面積は6島で約204平方キロ、沖縄県全体の1割弱ほどだ。人口は5万5327人(2019年8月末現在)。亜熱帯海洋性気候に属し、年平均気温が摂氏23度の離島は今、建設ラッシュが続き、いわゆる宮古島バブルで熱くなっている。

その宮古諸島を10年ぶりに訪ねた。前回と同じ「カサ・デ・アマカ」に10月9日にチェックインし、2泊した。英語による旅行ガイドブックとして世界的に定評のあるロンリープラネット(Lonely Planet)にも取り上げられた民宿。宿主は関山直嗣氏(66)である。

「ハンモックを備え、スペイン語を話す主人がいる日本で恐らく唯一の宿泊施設」。ロンリープラネットではこう紹介されている。関山氏は南米に2回長期滞在した経験があり、スペイン語を操る。

ゆらゆらと揺れるハンモックは、南米で生まれた寝具。カサ・デ・アマカとは「ハンモックの家」という意味だ。宿泊用の各部屋にはハンモックが吊られており、布団やベッドはない。

関山氏は群馬県からの移住者。カサ・デ・アマカは関山氏が借りた2階建ての一軒家で、2007年7月1日にオープンした。「宿泊者は日本全国からで、リピーターも多い。外国人はフランス、イタリア、スペインなどラテン系もいるし、英語圏からの旅行者も来る」

ところが、今年7月4日、ホームページに突然「アマカ閉館のお知らせ」が載った。

「急なお知らせをご容赦ください。カサ・デ・アマカは、11月末日をもちまして看板を下ろすことになりました。土地建物所有者による立ち退き要請です。(中略)これからについては白紙です。ただ昨今の島の不動産事情からして、別の場所で再開することは難しいと思われます」

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最終更新:11/20(水) 15:01
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