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夫婦で発達障害。会社勤めが10日しか続かない夫に妻は…

11/20(水) 20:50配信

ESSE-online

絵本作家の西出弥加さんと光さん夫妻は、夫婦ともに発達障害という特性をもちながら、結婚生活を送っています。
ドキュメンタリー番組でも取り上げられるなど、注目されるふたりのリアルな暮らしについて、妻の弥加さんにつづっていただきました。

夫婦で発達障害。ところが、お互いの特性はまったく違ったもので…

●「どうしてもできなくて」と泣く夫、怒ってしまう私

私たちは夫婦ともに発達に特性があります。お互いに極端に「苦手なこと」と「得意なこと」をもっていて、私たちの結婚生活は平穏にはスタートしませんでした。なぜなら、タイプがまったく違うからです。

日常生活での抜けが多いADHDの夫に対して、私は次第に「自分は結婚したのではなく子育てしているのかもしれない」と思うようになりました。それは夫をバカにしているのではなく、そう思わないと苦しい自分が出てきてしまったからです。

私の方はASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー)で、ずっと幼少期から強迫観念のようなものを持っていたため、「抜けてはならない、ミスは許されない」と闘いながら生きてきました。だから抜けが多い夫に対して、つい「これはできるよね?」と大きな圧をかけてしまっていました。

夫は会社勤めが10日しか続きません。何度も就職しては辞めてしまいます。
私はそんな彼を見て、なぜ1日中ゲームをやっていたり寝たりしているのか、なぜ鍵を閉め忘れてしまうのか、なぜ自分と並走してくれないのか、そしてなぜ自分だけが収入を得るために働いて、大好きな絵の仕事まで諦めて夫の世話と家事までしているのか…。

絵やデザインの仕事をするという、自分の根幹がなくなってしまったことで落ち込んで、私はとうとううつ病になってしまいました。私も発達に特性があり、この仕事しかできなかったので、結婚生活そもののが苦しくなってしまったのです。

夫はそんな私の問いに必死に応じようとしてくれました。スマートフォンからゲームアプリも消して、たくさん会社の面接も受け、家事も覚えてしてくれるように。今は圧力鍋でご飯を炊くのが私よりずっとうまくなりました。

ただ、それでも抜けはなくならず、私のパワーが限界に達していました。寝坊している夫を起こしたり、家の契約や解約の手続き、夫の傷病手当の段取りも「なんで私だけやってるのだろう?」と考えるととても悲しくなってしまうのです。

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最終更新:11/20(水) 20:50
ESSE-online

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