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レクサスSUVが人気を集める理由とは? 新型RX公道試乗記

11/20(水) 21:40配信

GQ JAPAN

レクサスの大型SUV「RX」に今尾直樹が試乗した。元祖和製プレミアムSUVの今とは?

【写真を見る】レクサスらしい内外装の“おもてなし”とは?

FWDのラグジュアリーSUV先駆者

レクサスがアメリカ合衆国で誕生して30周年を迎えた。旗艦「LS400」がレクサスの原点であり、1998年に投入された初代「RX」は、プレミアムSUVのパイオニアになった。

少なくともレクサスは「市場の潜在的要望に応えた」と、自負している。実際、それは「潜在的要望」で、当時、FWD(前輪駆動)セダンのプラットフォームをベースにしたオフロード4×4なんて、おなじトヨタの「RAV4」以外、地球上に存在していなかった。常識にないことをニッポン人はやってのけ、レクサスRXはセダンの快適性とSUVの機能性を融合したクロスオーバーとしてアメリカで大ヒットとなった。

2005年、2代目RXではハイブリッドの「RX400h」を送り出し、ラグジュアリー市場にハイブリッド、すなわち環境に対する意識を持ち込んだ新ジャンルのクルマとして注目を集めた。

その後もRXはリモートタッチ式ナビゲーションや予防安全システム「レクサス・セイフティ・システム+」を装備するなど、市場のメイン・プレイヤーであり続けている。とはいえ、現行RXが発売となったのは2015年で、高級SUV市場の競争は激化している。レクサスとしては当然のことながら、つねに先頭に立ち続けたい。そのためにRXにマイナーチェンジが施され、8月末から発売となっている。

RXって、こんなによかったっけ?

エクステリアでは前・後バンパーのデザインが変わった。ヘッドライトのすぐ下にあった丸型ドライビング・ランプがヘッドライト全体をコンパクトにしたような形状になってバンパーの下部に移された。

さらにスピンドル・グリルの両サイドのダクトが大型化された。これによって重心が低くなり、精悍さが増した印象を個人的には受ける。もっともこれは旧型と新型の画像を見ながら思ったことで、現場での印象は、そう変わらない。あのオリガミのような基本の造形はおなじなのだからして。

でも乗ってみて、「RXって、こんなによかったっけ?」と、驚いた。なにがいいって、操作に対する入力が素直で、タメなくスッと動く。キビキビというのではない。スムーズでエレガントな身のこなしというか、レクサスの全体のコンセプト、「すっきりと奥深い走り」をRXでも実現すべく、ボディ剛性を上げ、新たに採用したダンパーなどが効果を発揮しているのだろう。

ボディのスポット溶接の打点と接着剤の範囲を増やして基本骨格を堅牢にしてもいる。基礎がしっかりしているから、リアのスタビライザー径を太くしてロール剛性をアップしたり、ハブ・ベアリングの剛性を高めて車両の応答性を高めたり、といった細かいカイゼンに大きな意味が出てくる。

とりわけ最初に乗ったRX450h “F SPORT”は好印象だった。しなりや微振動を吸収するパフォーマンス・ダンパーがくわえられた結果、ハンドリング特性はよりシャープになっている。ロールを抑制する電動アクティブスタビライザーなんてデバイスも付いていて、どっちが効いているのか、いや、これらの総合によるのだろう、SUVという外観ながら、重心の低いセダンのようにスイスイ走る。

“F SPORT”より若干ロールは大きいけれど、スイスイ走れるということでは、このあと試乗したRX450hLもおなじだ。

タイヤはどちらも235/55R20で、“F ”といえども、RXは快適性重視なのだ。してみると、RX“F”での驚きはむしろ内装で、専用の真っ赤なシートと、銀色に輝くアルミのABCペダルにある、と筆者は思う。試乗車のように、“F”専用のホワイト・カラーだと、赤がいっそうよく映える。

3列シートを特徴とするRX450hLには新たに「セカンドキャプテンシート」がオプションで設定されている。

この種のクルマを選ぶ人にとって、乗車定員は7人から6人へとひとり減るけれど、左右独立でゆったり座れる2列目シートは魅力的なチョイスになるに違いない。

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最終更新:11/20(水) 21:40
GQ JAPAN

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