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“魂の震える歌声” fumika、約4年半ぶりのフルアルバム発表「私の歌が誰かの救いになってくれれば」

11/20(水) 19:30配信

ザテレビジョン

福岡の早良区出身で、2011年にCDデビュー。“魂の震える歌声”と称賛を受け、これからの活躍が大いに期待される女性ボーカリスト、fumika。2019年10月、新曲を含む全14曲を収録した、実に約4年半ぶりとなる待望のフルアルバム『VARIOUSELF』をリリースした彼女に、単独インタビューを実施。さまざまなメロディーに彩られた楽曲たちに込めた思いを語ってもらうとともに、“アーティスト・fumika”の来し方行く末について、たっぷりと話を聞いた。

【写真を見る】これまで何度も音楽に救われてきたというfumika。「歌手としてもリスナーとしても、素晴らしい音楽に出会うことが私の生きる糧になっているんです」

■ 「VARIOUSELF」は、“さまざまな自分を受け入れたい”という思いを込めた造語

――今回のアルバムのタイトル『VARIOUSELF』は、ご自身が考えた造語だそうですね。

fumika:はい。これまで自分自身の弱い部分や悩みと戦ってきた中で、気付いて得たものだったり、ライブ活動をはじめ、いろんな場所でいろんな人と出会ったことで感じた感動や喜びだったり、そういったことも含めて、その時その時のさまざまな自分を受け入れたい、という思いを込めて、“いろいろな”を意味する「VARIOUS」と、“自分”を意味する「SELF」をつなぎ合わせた「VARIOUSELF」という言葉を、アルバムのタイトルにしました。

――このアルバムを最初から聴いていくと、一曲一曲にそれぞれのカラーがありながらも、まるで一つの物語を読んでいるような感覚を味わうことができます。曲順は、どのようにして決めていったのでしょうか。

fumika:最終的には“リスナーの自分”が聴きたい順番に並べた、という感じですね。

――1曲目に「アマリリス」を持ってきたのは?

fumika:実は今回のアルバムは、「アマリリス」というタイトルにしようという案もあったんですよ。そのせいか、気付いたらこの曲が1曲目に来てました(笑)。ただ私としては、全ての曲に思い入れがあるので、皆さんそれぞれ、自分が気持ちいいと思う曲順で聴いてもらえたらうれしいですね。

「アマリリス」は、シンガーソングライターの平義隆さんと一緒に作った曲。誰だって、しっかりと自信を持って生きることは難しいと思うんです。これまでの人生で積み上げてきたものが、ひょんなことで一気に崩れてしまう、なんてこともよくありますよね。そんなときは、手を差し伸べてくれるもの、支えてくれるものが必要だと思うんです。この「アマリリス」は、そんなふうになれたらと思いながら作った一曲です。

――2曲目の「DANGEROUS feat.RG」は、レイザーラモンRGさんとのコラボ曲です。

fumika:RGさんとは、音楽番組(Kawaiian TV「みゅーじさん~AFRAとfumikaとRG!?と~」)で共演させていただいているんですけど、本当にすてきな方で。音楽にも詳しくて、いろんな曲を知ってらっしゃるし、アーティストとしても、とても尊敬しているんです。

ただ、今回コラボすることになって、歌詞についてLINEで意見交換をさせていただいたときに、最初、全然意味の分からない歌詞が送られてきたんですよ。「エイヒレ食べたい」とか(笑)。それで、「面白いんですけど、ちょっと変えませんか」とお返事をして(笑)。そこからは、RGさんも私も真剣モードになって、最終的に「忙しいときも、憂鬱になったときも、笑い飛ばしていこうぜ」というメッセージを込めた、力強い曲が出来上がりました。

レコーディングも楽しかったですよ。RGさんって不思議な方で、レコーディングのときに肩でリズムを取るんですよ。「ちょっと待ってね…来た! ジブさん(Zeebra)、来た!」なんて言いながら(笑)。

■ 「自分の気持ちを一番素直に言葉にできるのって、やっぱり博多弁なんです」

――そして10曲目の「無理かもって思ったら それより先に進めない」は、つんく♂さんプロデュースの一曲です。

fumika:「ASAYAN」(1995~2002年、テレビ東京系)も見ていましたし、「シングルベッド」をはじめ、シャ乱Qさんの曲も大好きで。つんく♂さんは私にとって、幼少の頃から見ていた大スターなんですよ。そんな方が、数多いるアーティストの中から私を選んでくださったことは、とても光栄です。

つんく♂さんがこの曲についてコメントを寄せてくださっているんですが、その中で「人間なんて弱いものだけど、でも、諦めずにもがいてもがいてほんの少し、その先っちょをつかんだその手が、その先の未来を変えていくような、そんな気がします」とおっしゃっていて。未来を切り開くためには、まず行動を起こさないと――。「無理かもって思ったら それより先に進めない」という曲を聴いたとき、そんな刺激を、つんく♂さんからプレゼントしてもらったような気がしました。

――また、新曲についてもお話をお聞かせください。

fumika:12曲目の「フレー!フレー!キミ」は、福岡ソフトバンクホークスの高橋礼選手の、来季の登場曲になる予定です。なので、まず最初に高橋選手とお話をさせていただいて、そのときに感じたインスピレーションを基に、曲を創り上げていきました。「高橋選手にはめちゃくちゃロックな曲が合うんじゃないか?」っていうイメージが沸いてきたので、「拳を上げるようなロックにしよう」というテーマの下、こうした力強い曲が出来上がりました。私自身お気に入りの一曲ですし、この曲が高橋選手の来季の活躍につながったらうれしいですね。

ラストナンバーの「んなら、またね。」は、作曲が、一青窈さんの楽曲などを手掛けられているマシコタツロウさん。今年の春にマシコさんとライブで共演させていただいたときに、「一緒に何かやりたいね」という話をしていて、それがこんなに早く実現するとは思いませんでした。

しかも、西日本シティ銀行の15周年記念のCMソングにもなっていて。私は福岡でラジオのレギュラーをやらせていただいているんですが(KBCラジオ「QTnet presents fumikaのヒカリ☆」)、やっていると本当に、私は地元の福岡の方々に支えられているんだなってことを強く感じるんですね。そんな気持ちが、この「んなら、またね。」という曲につながっています。

――歌詞が博多弁になっているのは、そういう経緯があるからなんですね。

fumika:そうです。私が自分の気持ちを一番素直に言葉にできるのって、やっぱり博多弁なので。レコーディングでは、みんなで相談しながら、言い回しや語尾をよりネイティブな博多弁に変えていきました。道端で地元の友達とばったり会って…というストーリーの詞なんですけど、それもリアルに感じたし、すぐにイメージを持って歌うことができましたね。とにかく、福岡は本当にいい所なので(笑)、全国の皆さんの胸にも響く一曲じゃないかなと思います。

■ 「ライブは本当に、一期一会。毎回、幸せをかみしめています」

――今回のアルバムでは他の楽曲からも、地元の福岡への愛情や郷愁を感じるのですが、福岡出身であることは、“アーティスト・fumika”にどんな影響を与えていますか?

fumika:福岡出身じゃなかったら、別の職業に就いていたかも…そう思うくらい、ものすごく多大な影響を受けてますね。福岡の人って皆さん、楽しいことが大好きで、大らかで、目立ちたがりな方も多くて。一言で言うと、お祭り好きなんですね(笑)。芸能界に福岡出身の方が多いのも、そういう性格が関係してるんじゃないかな。私のことも、熱く長く応援してくださるファンの方がたくさんいらっしゃいますし。本当に、福岡で生まれ育ったことに感謝しているし、誇りに思いますね。

――余談ですが、10月からスタートしたラジオ番組「Loco Spirits!」(FM yokohama)でも、時折博多弁でお話しされていますよね(笑)。

fumika:横浜のFM局の番組なんですけど、始まって1カ月も経たないうちに出ちゃいましたね、博多弁が(笑)。博多弁って、聞く人によってはちょっと乱暴な言葉だと思われることもあるので、ゲストを迎えるときは、最初は礼儀正しく標準語でお話しして、ある程度打ち解けてから、博多弁でしゃべるようにしています(笑)。

――2011年にCDデビューを果たしたfumikaさん。デビュー以降、現在まで活動を続けてきて、最も充実感を感じる瞬間は?

fumika:やっぱり、ライブをしているときですね。私は元々、ステージからお客さん一人一人の顔を見て歌うのが好きなんです。ライブで歌い込んでいくことで楽曲も成長していくし、その空間でしか味わえない感覚もたくさんあって。本当にライブというのは一期一会で、毎回、幸せをかみしめています。それだけに、ライブが終わると、いつも空っぽの状態になってしまうんですけど(笑)。

でも公演の後で、皆さんから「あの曲がよかった」とか、「嫌なことが吹っ切れた」といった言葉を頂けるのも、またうれしくて。そうした喜びが自分の活力になって、またいい曲を作ろう、精いっぱい歌おう、と思わせてくれる。こういう幸せな体験を重ねていきながら、私は歌い続けていくんだろうなと思いますね。それがもう、私の生き方、というか。これからも、肩肘張らずに自然の流れに身を任せて活動していこうと思っています。

■ 「歌手としてもリスナーとしても、素晴らしい音楽に出会うことが私の生きる糧」

――では、fumikaさんの“原動力”とは? fumikaさんの背中を押しているものは何でしょうか。

fumika:私の歌が誰かの救いになってくれれば、という願いのようなもの…でしょうか。“救い”とまではいかなくても、私の歌から何かを感じてもらいたい、というのは常に思っています。ライブで歌っているときも、皆さんが何かを感じ取っている、その表情を見られることが何よりうれしいし、それがまた次につながっていく。人間の感情や思いって、そんなふうに人から人へ伝わっていくものだと思うんですけど、私の場合は、それを媒介するのが音楽なんです。私自身、音楽に救われたことは何度もありますから。歌手としてもリスナーとしても、素晴らしい音楽に出会うことが、私の生きる糧になっているんだと思います。

――実際にこれまで、fumikaさんを救ってくれた音楽は…?

fumika:アーティストでいうと、シンディ・ローパーですね。小さい頃から大好きで、私にとってはもはや神聖な存在というか、神様みたいな人。今なお、どんどんパワフルになっているし、人柄もとてもすてきな方で。何か大きな壁に突き当たったり、ネガティブな状況に陥っても、歌うことで克服していく。そんな彼女の生き方には、本当に憧れます。

――話は変わって、ザテレビジョンから一つ質問なんですが…普段、テレビはご覧になりますか?

fumika:ええ、見ますよ。音楽番組やスポーツ番組が好きです。あと、数年前からよしもと(ミュージックエンタテインメント)に所属していることもあって、最近はお笑い番組もよく見るようになりました。「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)とか。

――よしもとのお笑い芸人と言えば、博多華丸・大吉さんもfumikaさんと同じ福岡出身ですね。

fumika:華丸・大吉さんとは一度お会いしてるんですよ。「(福岡)ソフトバンクホークスのマッチ(松田宣浩選手)の物まねを見てください」って言って、見てもらったことがあって(笑)。そのときに、「なんでよしもと入ったん?」「やめた方がいいよ」と言われつつ(笑)、温かいアドバイスも頂きました。

お二人は元々、福岡では超有名で、もちろん私も大好きだったんですけど、気付いたら全国区の大スターになっていて。今、そんなお二人と同じ系列の事務所に自分が所属しているっていうのは心強いですね。あと、お二人のおかげで、東京にいても毎日博多弁を聞くことができるのもうれしいです(笑)。

――では、最後に改めて、アルバム発売を待ち望んでいた皆さんへ、メッセージをお願いします。

fumika:ぜひ聴いてみてください!…とお願いしたいのはもちろんなんですが、ライブにも足を運んでいただいて、生歌を聴いてもらえるとうれしいです。楽しい時間が過ごせることはお約束しますので。

それと、1年半くらい前からウクレレの弾き語りの動画を配信しているんですよ。インスタグラムで毎週アップしているので、そちらもぜひ!(ザテレビジョン)

最終更新:11/20(水) 19:30
ザテレビジョン

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