ここから本文です

渋野日向子が示した新たな決意。 賞金女王へ再び「奇跡」は起こるか

11/20(水) 6:20配信

webスポルティーバ

2019年の日本女子プロゴルフツアーは、大王製紙エリエールレディス(11月21日~24日/愛媛県)と、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(11月28日~12月1日/宮崎県)の残り2試合となった。

【写真】渋野日向子ら「黄金世代」が強いわけ

 注目は、賞金女王争いだ。

 可能性を残しているのは、鈴木愛、申ジエ、渋野日向子の3人。なかでも、俄然優位なのは、先の伊藤園レディスで史上2人目の3週連続ツアー優勝を飾った鈴木だ。今季7勝目を挙げて、賞金ランキングのトップに躍り出た。

 鈴木の獲得賞金は、1億4422万5665円。賞金ランキング2位の申ジエとは774万8470円差、同3位の渋野とは2431万1351円差をつけている。決して小さくない賞金差と、現在の調子を考えれば、鈴木が2年ぶり2度目の賞金女王の座に就く可能性はかなり高い。

 とはいえ、申ジエと渋野のチャンスが消えたわけではない。大王製紙エリエールレディスの優勝賞金が1800万円、さらにLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの優勝賞金は3000万円と高額ゆえ、それぞれのトーナメントで結果を出せば、申ジエはもちろん、渋野にも逆転の目はある。

 とくに全英女子オープン優勝後、一躍ゴルフ界のヒロインとなった渋野への期待は大きい。その後も、デサントレディース東海クラシックで劇的な逆転優勝を飾ったこともあって、さらなる"奇跡"を望む声は小さくない。

 だが、渋野が逆転女王を果たすには、2連勝か、それに近い結果が求められる。そのハードルは、とてつもなく高い。

それは、渋野自身が一番わかっているのだろう。現に、伊藤園レディスでまさかの予選落ちを喫して、女王争いから大きく引き離されてしまった彼女は、メディアに囲まれると、涙を浮かべて「すみません」とこぼしたあと、「残り3試合で一番やってはいけないことをやってしまった。(賞金女王は)自分にはほど遠いな......」と吐露。完全に諦めムードに陥っていた。

 伊藤園レディスの初日(11月15日)は、ちょうど渋野の21歳の誕生日だった。ホールアウト後には、大会運営側からケーキも用意され、「今までで一番たくさんの人に祝ってもらえました。生まれてきてよかった(笑)」と、満面の笑みを見せたばかりだったが、その表情が翌日には一変した。

「もう『賞金女王』って、私の口から言っちゃあいけないな、とすごく思いました......」

 デサントレディース東海クラシックで今季3勝目を決めたあと、自らの目標を上方修正し、「今後の目標は、賞金女王です」と言い続けてきた彼女だったが、もはや心が折れてしまったようだった。

 それでも、誕生日を迎えた日、渋野はプロゴルファーとしての新たな決意と気概を示している。21歳をどんな年にしたいか? と問われて、彼女はこう語った。

「21歳の一年間は、いろんなことを"覚悟"していく年になると思います。アメリカツアーのことも考えていかなければいけない年になる。いろいろな挑戦や、世界に羽ばたけるような準備をしていく1年になるんじゃないかなと思います」

 今年、来季からの米ツアーに参戦するメンバー登録は回避した渋野だが、現状でも全英女子オープンの優勝によって、全英女子オープンには今後10年間出場できる。他のメジャー大会、ANAインスピレーション、全米女子オープン、全米女子プロ選手権、エビアン選手権にも向こう5年間の出場権が与えられている。

 さらに、来年早々のHSBC女子チャンピオンズにも、ツアー優勝者の権利で出場が可能。他の米ツアーの試合にも主催者推薦で出場の機会は得られるだろうが、「来年は、アメリカのQTを受験する予定」と示唆。世界最高峰の"米ツアーに進出する"という気持ちを明らかにした。

1/2ページ

最終更新:11/20(水) 6:20
webスポルティーバ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事