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サステナビリティって何? 専門家が答えます。連載Vol.7 ファッションの名門セント・マーチンの教授に聞く“未来の素材”

11/20(水) 10:00配信

WWD JAPAN.com

サステナビリティに取り組まない企業は存続できない――といわれる一方で、具体的に何をどうしたらいいのか分からないという声も聞く。そこで「WWDジャパン」11月25日号では、特集「サステナビリティ推進か、ビジネスを失うか」を企画し、経営者やデザイナー、学者に話を聞きその解決策を探る。今回は名門セント・マーチン美術大学(Central Saint Martins)マテリアル・フューチャーズ学科のキーラン・ジョーンズ(KIERAN JONES)=主任教授に“未来の素材”を問う。

【画像】サステナビリティって何? 専門家が答えます。連載Vol.7 ファッションの名門セント・マーチンの教授に聞く“未来の素材”

"「重視しているのは、最新技術をどう産業に組み込むか」"

WWD:修了生の就職先はナイキ(NIKE)のような人気企業から、バイオテクノロジーの有力スタートアップ、モダンメドウ(MODERN MEDOW)まで幅広いが、いずれも分野のトップ企業ばかりだ。企業ですぐに活躍できる学生を送り出しているが、マテリアル・フューチャーズ学科の強みは?

キーラン・ジョーンズ=マテリアル・フューチャーズ学科主任教授(以下、ジョーンズ):学生は自らセルロースなどを培養していて、そうした最新技術を身に付けながら、その素材をどう生産工程に組み込んでいくか、どうスケールアップしていくかを重視している。サンプルを意味あるモノに変えていくことが重要だからね。この9月から学内にバイオラボを開設して専門家2人が常駐することになったのも、そうした考えからだ。

10年前は、私たちがやっていることはクレイジーだと不思議がられた。けれど今は真逆で、さまざまな分野の人たちが訪ねてくる。専門知識を求めてね。例えば「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」やLVMHもそう。

WWD:学生はほかにどういうところに就職するのか。

ジョーンズ:例えば、菌やバクテリアなど微生物のセルロースでスニーカーを編み上げるバイオ編機を開発したジェン・キーン(Jen keane)は、ちょっとした競争入札になって、ナイキ、アディダス(ADIDAS)、プーマ(PUMA)が争っていた。パイナップルの葉の繊維から織物を作る技術を開発したナタリー・スペンサー(Nathalie Spencer)はパイナップルの葉の繊維からレザー風の素材を作るアナナス・アナム(ANANAS ANAM)に行った。

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最終更新:11/25(月) 12:45
WWD JAPAN.com

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