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グーグルのクラウドゲーム「Stadia」には、やはりストリーミングならではの“弱点”がある

2019/11/21(木) 8:13配信

WIRED.jp

専用コントローラーは素晴らしい

Stadiaを使えば、ゲームをどこでも楽しめるというのが売りだ。職場でも学校のノートPCでも、まるでGmailにログインするかのように簡単に利用できる。ゲームをしたければ、YouTubeのヴィデオを再生する感覚でインターネット経由でストリーミングできる。ダウンロードは必要なく、面倒なアップデートもない。

何かを購入する必要もない。必要なのは、Stadiaのサブスクリプションと対応したデヴァイスだけだ。グーグルの「Chromecast Ultra」を接続したテレビや、スマートフォン「Pixel」シリーズはもちろんのこと、「Chrome」ブラウザーをインストールしたコンピューターでも楽しめる。つまり、Stadiaのエコシステムにどれだけ投資したいかをユーザーが決めるのだ。

家庭用ゲーム機のような体験に多額の出費をいとわない人は、「Stadia Premiere Edition」を購入すればいい。このキットにはChromecast Ultra、Stadiaのコントローラー、3カ月分の「Stadia Pro」サブスクリプション(内容の詳細はあとで説明する)と、ゲーム1つが付属して129ドル(約14,000円)となる。

Premiere Editionに付属するStadiaのコントローラーは素晴らしい。ちょうど「Xbox One」と「PlayStation 4」のコントローラーを融合させたような見慣れたデザインで、ふちが丸くて柔らかく、表面の質感が心地よい。ボタンの反応はきびきびしていて、ジョイスティックは滑らかだ。

しばらくすると、Stadiaのゲーム以外にも使いたくなってきた。いまのお気に入りである「Nintendo Switch Proコントローラー」には及ばないが、少なくともPS4の「DUALSHOCK 4」やXbox Oneのゲームパッドと同じくらいよいものだ。

ストリーミングならではの課題

StadiaサーヴィスはPremiere Editionの購入者を対象に始まったものの、まだアーリーアクセス(早期利用)の期間である[編註:現時点で日本ではサーヴィスは始まっていない]。2020年2月にサーヴィスは全面的に提供開始になる予定だ。

本格的に始まる時点で提供されるプランのひとつは、月額課金がない代わりにユーザーはゲームを購入(現時点では1本あたり約60ドル)する仕組みで、1080pと60fpsのストリーミングを楽しめる。月額10ドルの「Stadia Pro」プランでは、毎月1本の新作が提供され、継続的にゲームを無料で楽しめる。いまのところ、このプランには「Destiny 2」が含まれている。

Stadia Proなら4K HDRでゲームを楽しめるうえ、機器の種類によらず(対応さえしていれば)グラフィックスはすべて最高画質の設定になっている。これは実際には機器がゲームを処理していないからだ。

ゲームはグーグルのサーヴァー群が処理しており、映像だけをテレビやウェブブラウザー、Pixelにストリーミングしている。何もダウンロードする必要はない。まるでYouTubeのヴィデオのようにストリーミングされ、それをユーザーが操作する仕組みだ。しかし、これがゲームプレイに多大な影響を及ぼすことになる。

例えば、Google Stadiaのローンチタイトルのひとつは「モータルコンバット11」なのだが、これは妙な選択だ。格闘ゲームはレイテンシー(遅延)において難があることで知られている。タイムラグはコンボの失敗や鈍い反応につながるので、オンラインで格闘ゲームは楽しめない。Stadiaがサーヴァーとの通信に数ミリ秒を必要とすれば、ボタンを押した瞬間と、実行したパンチやキック、ブロックとのあいだに重大な時間差が生まれることになる。

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最終更新:2019/11/21(木) 8:13
WIRED.jp

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