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グーグルのクラウドゲーム「Stadia」には、やはりストリーミングならではの“弱点”がある

2019/11/21(木) 8:13配信

WIRED.jp

サーヴィスは「まもなく登場」ばかり

オンラインで楽しむStadiaのインターフェースを、Xbox OneやPS4、さらにはSteamのゲームのような従来型のハードウェアを用いたゲームと比べると、明らかに魅力に欠けている。骨に肉が付いていないような印象を受けるのだ。

また、Stadiaはゲームの実績の記録をサポートしていない。ほかのゲーム機で同じタイトルを楽しんでいるプレイヤーと対戦できるのか、それともStadiaのプレイヤーとだけ楽しめるのか、この点もはっきりしない。グーグルによると、プラットフォームをまたいだプレイを可能にすることが目標だというが、ローンチ時点では利用できない見通しだ。

それに家族でアカウントをシェアすることもできない。リヴィングルームでStadiaをセットアップしても、アカウントやプロフィールは当面はひとつだけ。Stadiaのサーヴィス開始時の内容をいくら眺めたところで、「まもなく登場」の表示が並ぶばかりである。

Stadiaが完成形になったとしても、まだ問題がある。ユーザーがStadiaのゲームを「所有」することは決してできないのだ。ゲームのコピーを手元のハードウェアに残すことがないので、ゲーム(料金を払ったゲーム)にアクセスできるのはStadiaに接続している間に限られる。グーグルが特定のタイトルの配信を終えたり、サーヴィスを終了したり(実際によくある)することを決定すれば、料金を払ったゲームもなくなってしまう。

これはゲームのデジタルコピーを購入する仕組みとは根本的に異なる。Steamなどでゲームを購入すると、そのゲームのソフトウェアはユーザーのハードウェアに残る。ところがStadiaでは、購入するゲームと同じ額を払ったとしても、ゲームへのアクセス権を“借りて”いるだけなのである。

現時点では、ゲームは購入するときと同じ額(30ドルから60ドル)でStadiaストアに並べられている。だがグーグルによると、ゲームの価格はまだ確定したわけではないという。

それにゲームのアーカイヴという問題もある。ここ数年のことだが、ゲームを保存して後世に残そうとする取り組みが進められている。芸術のひとつの様式としてゲームの歴史を保存することは、データのコピーに誰もアクセスできなければ、かなり難しくなる。

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最終更新:2019/11/21(木) 8:13
WIRED.jp

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