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【イノベーション】小林愛三が接戦を制してムエタイ世界タイトルを奪取

11/21(木) 20:18配信

ゴング格闘技

「JAPAN KICKBOXING INNOVATION 認定 第6回岡山ジム主催興行」
2019年11月17日(日)岡山市総合文化体育館メインアリーナ

【写真】世界のベルトを腰に巻いた小林

▼第15試合 株式会社ミズケイ presents WPMF女子世界フライ級(50.8kg)タイトルマッチ 2分5R
×タナンチャノック・ゲーオサムリット(王者/タイ/ゲーオサムリットジム/WPMF世界女子フライ級王者)
判定1-2 ※49-48、48-49、47-49
○小林愛三(NEXTLEVEL渋谷ジム/初代ムエタイオープン女子フライ級王者/挑戦者)
※小林が新王座に就く。

 岡山ジム主催興行で誕生した広島のムエタイ世界王者・白築杏奈を引きずり下ろして、昨年12月16日、新王になったタナンチャノックは、スピード豊かで繊細なテクニックを使いこなすムエフィームー(万能タイプ)。

 挑戦するは、KNOCK OUTで女子エースとして活躍した“渋谷小町”小林。対タイ人戦績5戦4勝1分の無敗で今回初の世界戦を迎えた。

 1R、右ローキックからスタートした小林の攻めにタナンチャノックは余裕の笑み。それは、小林の身上である前進からのコンビネーション、ワンツーからの右キックが強く繰り出されればするほど笑顔が広がる感じで、攻める小林が手数は様子見で少ないタナンチャノックに呑まれている印象がある。

 顕著なのはタナンチャノックのバックステップ。愚直に前進する小林の圧力に“下げられる”のではなく“受け流して下がる”のだ。誘い込んで右ミドルキックをカウンターする、フィームーの常套戦術。圧巻は、右ミドルキックを小林にキャッチされたタナンチャノックがリターンの攻撃が来る以前に片足のまま右ストレートを連打してみせた場面。バランス良い身体能力の高さとイニシアティブを渡さない気の強さが確認できた。

 2R、タナンチャノックの笑みはいつのまにか薄れている。「ウォームアップは終わり」ということか、勝負に集中し始めた証拠か。互いに得意な右ミドルキックを交換する中、小林の左ハイキックがタナンチャノックの顔を叩き、前進の勢いも増していく。ここでもタナンチャノックは、後退しながら小林の攻めを受けるが、段々と受け流しきれずに“下げられる”場面が目立つようになる。

 3R、意を決したのだろうタナンチャノックは、小林に頭から首相撲で組み付きヒザ蹴りを連打、ミドルキックの乱打戦、小林の顔面を袈裟斬りにしようという凶暴な右ヒジ打ち。すると突如、小林は叫びながらの蹴り、パンチ連打で対抗する。

 4R、タナンチャノックが唸りながら前に出るが、小林は左テンカオを打ち込む。右を蹴り合う両雌の強度は、試合終盤に入りながら上がる一方だ。小林のワンツーが直撃。効いたかと思われたが、タナンチャノックは攻撃を返す。

 5R、小林のパンチの連撃にヒジ打ちが混じる率が高まってきた。伊藤戦で無意識に繰り出したという斧ヒジも出る。タナンチャノックは下がりながらも鋭く右ミドルキックや右ストレートを撃ち込む。
判定はスプリット(2-1)となった。新女王即位が発せられると前女王は、小林にハグして手を差し上げた。

 小林は「こんな自分に大きなチャンスをいただき、ありがとうございました」と泣きながら四方に深々とお辞儀。「技術もない自分がパワーで押し切って強引に勝てましたが、まだまだ強い選手はいると思います。一歩一歩前進して、このベルトに相応しい芯から強いチャンピオンになります! 本当にありがとうございました」とさらなる成長を誓った。

最終更新:11/21(木) 20:18
ゴング格闘技

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