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五輪代表唯一の大学生・田中駿汰。ボランチ競争で生き残るために。

11/21(木) 7:31配信

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 惨敗に終わったサッカーU-22コロンビア代表戦。

 エディオンスタジアム広島のピッチには、これまで各カテゴリーの代表で多くの経験を積んできた選手たちがズラリと顔を揃えていた。

【秘蔵写真】U-17時代のヤンチャかわいい柴崎、南野、堂安、中島に12歳でバルサ君臨の久保、ロン毛時代の長谷部&本田にギラついた頃のカズ。

 堂安律や久保建英、板倉滉といったA代表組。中山雄太、菅原由勢の海外組。大迫敬介や岩田智輝らJリーグのトップチームで主力を担う選手たち。

 各々に紆余曲折あれど、エリート街道を歩んできたものたちである。

 ただ、その中に一人、サッカーファンでもあまり見慣れない選手の姿があった。アマチュアの大学生として唯一ピッチに立った男、それが田中駿汰だ。

 今回、取材の中で堂安が「かつての同僚である食野亮太郎とのプレーは楽しみか」と問われた時があった。そこで「亮太郎とはもちろん楽しみだけど」と前置きした上で、ジュニアユース時代に共にプレーした田中の名前を出し、人それぞれ違った成長の仕方があることを再確認できたと自身の思いを明かす場面があった。

 「田中駿汰くんは、ガンバのジュニアユースのときに全国三冠をとったチームメイトでもある。本当にあの人を見ているとサッカー選手というのは、どうなるのか分からないなと。いろいろなものを見てきた中で、彼が今ここにいるということに新しい刺激をもらっているし、本当にリスペクトできるすごいことだと思います」

昇格できなかったG大阪ユース。

 田中はエリート街道とは真逆の道を歩んできた。

 ガンバ大阪ジュニアユース時代、U-15年代では初となる国内三冠(JFAプレミアカップ、高円宮杯全日本ユースサッカー選手権大会、日本クラブユースサッカー選手権大会)を達成した。同期には初瀬亮(福岡)、市丸瑞希(岐阜)、高木彰人(山形)が在籍。1つ下には堂安を擁すタレント揃いのチームで快挙の一端を担っていた。

 しかし、前述した彼らがそのままエスカレーター式にトップチームまで上り詰めた中、田中はガンバ大阪ユースに昇格することが叶わずに履正社高校へ進学することになる。そして、その3年間を経てもプロになることはできなかった。

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最終更新:11/21(木) 7:31
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