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フランス人女性は11月5日から無給になる――その理由とは?

11/22(金) 11:19配信

フィガロジャポン

フランスではいまもなお、女性の賃金は男性に比べてかなり低い。こうした状況を変えるべく、フェミニスト団体「Les Glorieuses」がフランスの女性たちに、11月5日16時47分から働くのをやめようと呼びかけた。

「女性は男性よりも思いやりがある」は、ホント?ウソ?

11月5日16時47分から、フランス人女性は無給で働くことになる。こうした現状を受け、フェミニスト団体「Les Glorieuses」は男女間賃金の不平等を訴えるために、女性たちに働くのをやめようと呼びかけた。団体はリリースの中で「11月5日から12月31日まで、現役の女性たちはボランティアで働くようなもの」と主張する。今回の呼びかけは、アイスランドの女性たちが先駆けて起こしたストライキがモデルとなっている。

これは適当に定められた日付ではない。EU統計局が発表した、EU各国の男女間の賃金格差の程度を示すバロメーターをもとに算出されたものだ。EU統計局によれば、フランス人女性の平均時給は、男性より15.4%低いという。1日の勤務時間を7時間(1週間で35時間)として、Les Glorieusesはこの差を2019年の就業日数、つまり土日祝日を除いた日数に換算し直した。その結果得られたのが、11月5日16時47分というわけだ。

「#5Novembre16h47」運動を呼びかけるLes Glorieusesが、男女間の賃金格差是正を求める行動を起こして今年で4年目になる。彼女たちがEU統計局の数字を取り上げたのは、「アイスランドで数年前から行われている男女同一賃金を求める運動に敬意を表するため」と、Les Glorieusesの創始者であり、経済学者でフェミニズム運動活動家のレベッカ・アンセレムは語る。男女間の賃金格差を明らかにするデータはほかにもある。フランス国立統計経済研究所の調査では、フランス人女性の賃金はフランス人男性に比べて23.7%少ないという結果が出ている。これは、フルタイム労働とパートタイムの両方を考慮に入れた数字だ。ただし労働省調査統計局(DARES)によれば、同一労働同一能力の男女間で賃金を比較した場合、そこまでの開きはなく、格差は9%と算出されている。

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最終更新:11/22(金) 11:19
フィガロジャポン

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