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西武の本拠地だが…人口減少が加速していく「所沢」の実態

11/22(金) 13:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

人口減少の局面になり、厳しさが増す不動産投資。今後、どこが投資エリアとして有望なのか。不動産投資には欠かせない要素である「人口」や「不動産取引の現状」などをもとに、検討していく。今回紹介するのは、埼玉県「所沢」。

駅直結の大型商業施設完成で、さらに賑わいを創出

11月14日、そごう・西武が西武所沢店を改装し、新たに「西武所沢S.C.」を開業させた。脱百貨店を図り、専門店の集客力で新規顧客を開拓するという。ここ所沢は西武の本拠地(本社所在地、本店所在地は池袋など)。今回の改装は、百貨店にとって厳しい時代だが、何としても所沢から撤退しない、という決意にもとれる。

所沢は埼玉県南西部に位置し、人口は約34万人。埼玉県では、さいたま市、川口市、川越市、越谷市に次ぐ第5位の規模だ。

所沢市役所によると、所沢という地名は古いが、その由来ははっきりしないとか。所沢の地名が確認できるのは、道興准后(どうこうじゅこう)という僧が残した『廻国雑記』という紀行文。1486年に所沢に立ち寄った際、「野遊びのさかなに山のいもそへてほりもとめたる野老(ところ)沢」という歌を残している。野老はヤマイモ科の植物のことを指し、ところざわという地名と「山のいも」を掛けた歌になっているが、このことから、地名の由来を問われたとき、野老に由来すると説明することが多かったのだとか。

所沢を語るうえで外せないのが、西武鉄道。現在の西武池袋線を開業した武蔵野鉄道が、新宿線を開業した旧・西武鉄道を合併してできた会社で、1946年に西武農業鉄道から西武鉄道に改称した。

戦後、所沢は鉄道網を活かし、東京のベッドタウンとして発展。1950年に市制を施行した際には、人口4万人強だったが、その後50年で人口は33万人にまで膨れ上がった。一方で映画『となりのトトロ』の舞台となった狭山丘陵が広がるなど、自然も豊か。良好な住環境を形成し、特に子育て世代からの支持を集めている。

所沢の中心となるのが西武鉄道新宿線と西武鉄道池袋線が乗り入れる「所沢」駅。新宿線利用なら山手線との接続駅である「高田馬場」駅まで約35分、「西武新宿」駅まで約40分(急行利用時)、池袋線利用なら「池袋」駅まで約30分。また池袋線は東京メトロ有楽町線と相互運転を行っており、都心へダイレクトにアクセスすることもできる。

さらに「小竹向原」駅では東京メトロ副都心線に乗り入れる点もポイントで、「Fライナー」を使えば、「新宿三丁目」「渋谷」さらには横浜方面にも乗り換えなしでリーチできる。

駅周辺は、所沢市の中心らしい賑わいで、駅西口は前出の「西武所沢S.C.」を中心に商業集積地になっている。日本の航空発祥の地であることにちなみ命名された「所沢プロぺ商店街」には、西口ロータリーから全長300mに渡り続く商店街で、100以上の店が軒を連ねる。

一方東口は閑静な住宅街を形成してきたが、2018年に駅ビル「グランエミオ所沢」がオープン。2020年には第2期が開業し、全体で120店舗が入る大型商業施設になる予定。新たな人の流れが生まれそうだ。

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最終更新:11/22(金) 13:00
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