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市川紗椰が楽しむ鉄道の"音"「車両のメカニズムだけではなく、路線の特徴や季節まで感じ取れます」

11/22(金) 6:20配信

週プレNEWS

『週刊プレイボーイ』で連載中の「ライクの森」。人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。今回は鉄道マニアの彼女が、「鉄道の音」を発見する楽しみについて語る。

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鉄道の魅力のひとつに、一見似ているようでも小さな違いを発見できる楽しさがあります。そんな楽しみを提供してくれる最たるものが「音」です。ちょっとした音で、車両のメカニズムだけではなく、路線の特徴や季節まで感じ取れます。

ジョイント音、発車メロディ、車内アナウンス、ブレーキの緩解(かんかい)音と、鉄道にまつわる音はすべて味わい深いですが、やはりモーター音は別格です。例えば、通称「吊つり掛けモーター」と呼ばれる、ひと昔前の技術が用いられたモーター音。「ゴゴゴゴゴゴゴ」と地の底から湧き上がるような音がして、はっきり言ってうるさいです(笑)。

大阪の阪堺電車では、この吊り掛けモーターを使った1928年製の古い路面電車がまだ走っています。しかし、吊り掛けモーターは今ではどんどん姿を消していて、今年7月にも箱根登山鉄道103-107編成が引退しました。

そんななかでも、現役で走っている車両のイチオシが「四日市あすなろう鉄道」で運行している近鉄260系電車。線路幅が約76㎝しかないナローゲージなので、車両はかなり小ぶりです。パステルカラーに塗られているかわいらしい見た目と、吊り掛けモーターの重厚な響きのコントラストがたまりません。

モーターだけではなく、インバーターの音にも特徴が出ます。「ドレミファ」の音階で音が上がっていく京急の通称「ドレミファインバーター」が有名ですが、私が好きなのは通称「墜落インバーター」。

JR東日本のE231系1000番台(湘南新宿ラインや東海道本線に使われている、銀色の車体にオレンジと緑色のラインが入っている車両)にこの墜落インバーターが採用されています。

普通、インバーターの音は加速するに従って「ウィーン↑」と磁歪(じわい)音の音程が上がっていきますが、この墜落インバーターはある段階で「ヒューン↓」と下がるんです。

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最終更新:11/29(金) 11:12
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