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【今から待てない『麒麟がくる』!】大河ドラマファンの編集者が明智光秀が主人公の『麒麟がくる』に期待する理由を語り尽くす

11/23(土) 6:02配信

サライ.jp

30数年前、NHK大河ドラマが3年間路線転換をした。
1984年の『山河燃ゆ』を皮切りに『春の波涛』、『いのち』と近代化ドラマが続いたのである。

従来の大河ファンに向けては水曜日夜8時の「新大型時代劇」枠が与えられ、『真田太平記』『武蔵坊弁慶』『宮本武蔵』の三作が放映された。しかし、日曜夜8時に本格大河復活を切望する声が日増しに高まった。そうした声を受けて、満を持して登場したのが、87年の『独眼竜政宗』。27~28歳の渡辺謙が伊達政宗役を熱演した同作は、開始早々から「梵天丸もかくありたい」という台詞が流行語になるなど大ヒット。平均視聴率39.7%は歴代大河No.1の地位を30年以上も守り続けている。

あれから30有余年。「近代化大河の次の本格大河が大ヒット」という熱気の再現を期待する声ががぜん高まっている。当時を知る大河ドラマファンの二人の編集者が語り合った。

* * *

編集者A(以下A)「梵天丸もかくありたい」って懐かしいですよね~。あれは、病気で右眼の視力を失った梵天丸が不動明王像を前にして、仏様がどうしてこんなに怖い顔をしているのか尋ねたシーンですよね。

編集者B(以下B) そこで大滝秀治演じる虎哉宗乙(こさいそういつ)が、梵天丸に向かってこういうわけです。〈恐ろしい顔をしているのは悪をこらしめるためじゃ。不動明王は優しい仏さまじゃ。そと見と異なり慈悲深い。とくと御覧じろ!〉。それを聞いた梵天丸が発した台詞が〈梵天丸もかくありたい〉。

A 大河史上の名シーンのひとつですよね。やはり記憶に残る大河には名シーンありですね。80年代後半には、『独眼竜政宗』『武田信玄』『春日局』と高視聴率の大河ドラマが続きました。いずれも平均視聴率が30%を超えるヒット作。

B 当時の熱気を知っているオールドファンが、近代化路線大河の『いだてん』の翌年に放送される『麒麟がくる』に期待しているんです。しかも『麒麟』は大河史上初めて明智光秀が主人公。大河ドラマではこれまで15作品で本能寺の変を描いて、明智光秀も登場するけれど、光秀が主人公のとなるのは初めて。大河でどのような本能寺の変が描かれるのかがぜん注目されているんです。

A しかも、脚本が池端俊策さんだしね。

B 名作大河の呼び声が高い『太平記』(91年)の脚本を手がけた方ですね。長年タブー視されていた、朝廷が分裂する南北朝期を描いた意欲作でした。

A 第22回「鎌倉炎上」に至る数回はとくに凄かったですよね。まさに「神大河」。片岡鶴太郎演じる北条高塒や勝野洋が演じた北条守時の最期など、今、思い返してもドキドキする。鎌倉・東勝寺跡の腹切りやぐらの前で何度このシーンを反芻したことか・・・・・・。この『麒麟がくる』は、その池端さんの大河2作めとなる作品。どんな展開になるのか本当に楽しみでしかない。室町幕府初代足利尊氏を描いた脚本家が最後の室町将軍義昭を描く。NHKも粋なことをするもんだ。

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最終更新:11/23(土) 6:02
サライ.jp

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