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松下洸平、佐藤隆太、溝端淳平、林遣都……喜美子を取り巻く『スカーレット』の男たちを振り返る

2019/11/23(土) 15:12配信

リアルサウンド

 『スカーレット』(NHK総合)第8週「心ゆれる夏」は、昭和34年、喜美子(戸田恵梨香)が21歳。運命が大きく変わる夏が訪れる。

【第8週の名場面】ドレスアップした喜美子(戸田恵梨香)

 第8週より登場するのが、若手陶芸家の十代田八郎(松下洸平)。誠実でまっすぐな陶芸家を夢見る青年で、丸熊陶業の若社長・敏春(本田大輔)が、自社製品の企画開発として雇った若手社員の一人だ。やがて、喜美子とも知り合っていくが、彼女が「ミッコー」とされ可愛い女性絵付け師としてマスコットガールに起用されていることに、八郎は怒りを憤慨する。それは、喜美子の師匠である“フカ先生”こと深野(イッセー尾形)への深い思いがあってのものであった。

 八郎の実家には、深野の日本画が大切に飾ってあった。しかし、戦後の食料難から、祖父の形見であったその日本画を八郎は、闇市に持って行き、白いご飯と卵に換えてしまっていた。罪悪感から深野本人に謝り、すすり泣く八郎。深野は誠意を込めて謝罪し、ずっと日本画を大切に思ってくれていた八郎に「ありがとう」と返す。その光景を見つめる喜美子。「鳥が飛んでいます。山、水辺、日の光。鳥は二羽」ーー帰宅した喜美子は、八郎が説明していた日本画の話を思い浮かべて、鉛筆でスケッチする。表情には自然と笑みがこみ上げる。

 なにやら、恋の予感がする喜美子と八郎。これまでのエピソードを振り返ると、喜美子の周りには、多くの魅力的な男性がいた。喜美子の恩師にあたる草間宗一郎(佐藤隆太)は、幼い喜美子に人との接し方、絵の夢を与え、草間流柔道の心得を伝えた人物。喜美子と再会してからは、大人のほろ苦い関係性も教えてくれた、喜美子にとっては言わば憧れに近い感情を持った男性だ。熱く、誠実な面は、草間と八郎は似通ってもいる。

 大阪の荒木荘で出会った医学生の圭介(溝端淳平)は、初恋を教えてくれた人物。“兄と妹”の関係を超えることなく、あき子(佐津川愛美)のもとへと旅立ち、同時に喜美子の恋も終わりを迎える。恋に落ちると、他の事が何にも手につかなくなるというが、喜美子が日本画を想像して描く姿は、恋に夢中だったあの頃と重なって見えもしてくる。

 幼なじみの信作(林遣都)は、何でも話せる気の知れた親友。気が弱く引っ込み思案だった信作は、伊賀の祖母が亡くなったことをきっかけに過去の自分を葬り、“信様”として明るく強気な性格に生まれ変わる。第8週では、信楽市役所の商工観光課に勤めていることが明らかに。「ゲロ吐かれて」という朝ドラとは思えないワード選びから、喜美子との関係性が見えて。すぐ会話が終わる人見知り同士の信作と八郎の仲も、これから深まっていくのかが楽しみだ。

 第7週に続き、喜美子の笑顔や可愛らしい仕草など、表情豊かな戸田恵梨香の演技が見られた第8週。喜美子が深野のもとで、心から楽しく絵付けを学んでいることが伝わってくる。第9週「火まつりの誓い」では、話題に上がっていた火まつりに喜美子と八郎が参加。ある日、八郎の商品開発室を訪ねた喜美子は意外な姿を目にするという。予告では、喜美子が八郎に壁ドン状態で「言うてぇや! 教えてぇや! ずるいわ!」と問い詰める場面も。喜美子と八郎に共通しているのは、深野への強い尊敬の念。深野が信楽を去ることとなり、2人は距離を縮めていくのだろうか。変わりゆく喜美子の表情も、彼女の心情を読み取るサインとなるはずだ。

渡辺彰浩

最終更新:2019/11/23(土) 15:12
リアルサウンド

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