フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯は22日、女子ショートプログラム(SP)が行われ、GPシリーズ第3戦フランス国際を制したアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)が世界最高得点を更新する85.04点で首位に立った。昨季のGPファイナル覇者の紀平梨花(関大KFSC)が79.89点で2位。衝撃の世界新を更新したコストルナヤの演技を国際スケート連盟(ISU)が動画付きで公開。海外記者、メディアからも称賛の嵐が吹き荒れている。
【動画】美しく、そして力強い――海外メディアも絶賛の嵐、コストルナヤが演技の冒頭で3回転アクセルを決める実際のシーン
何度もフィギュア界を驚かせてきたロシアの若き才能たち。その中でもコストルナヤのこの日の演技は度肝を抜かれるものだった。冒頭の3回転アクセル、続く3回転ルッツ、フリップ―トウループの連続3回転。すべてが完璧だった。
スピン、ステップも当然のようにオールレベル4。叩き出した85.04点は、紀平が持っていたSPの世界最高得点(81.35点)を一気に更新した。
あどけなさの残る16歳がやってのけた快挙に、五輪公式メディア「オリンピックチャンネル」は「アリョーナ・コストルナヤがNHK杯でSP世界新記録を叩き出す」のタイトルの記事を掲載し、即座に反応。手放しで褒め称えている。
「アリョーナ・コストルナヤは崇高なSPにより、金曜日に札幌で行われたNHK杯の主導権を握った」
「16歳は、なぜ彼女が現在のフィギュアスケート界で最も“アツい”選手の一人なのかを、85.04という世界新記録を樹立することで立証した」
また米国のジャッキー・ウォン記者も「技術点49.38、演技構成点35.66、SP85.04で首位。この得点はここでは(もしくは今シーズンどの大会でも)倒すことはできない。大いにこの得点に値する」「完璧。楽々とやってのけた。最高」と興奮気味にツイートを連投していた。
2位の紀平との差は「5.15点」。フリーでの逆転はあり得るのか。ロシアの才女と、日本のエースが激しく火花を散らすことになる。
THE ANSWER編集部
最終更新:11/23(土) 8:15
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