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高梨沙羅が変わった!「勝てない」から「常勝」復活の兆し見えた〈dot.〉

11/26(火) 17:00配信

AERA dot.

 18年平昌五輪翌シーズンとなった昨季、高梨沙羅は「4年後の北京五輪へ向けて、もう一度ジャンプを作り直す」と言う姿勢で臨んだ。

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 かつて高梨が無敵を誇った時代とは変わり、五輪正式種目になったことで各国の選手たちの技術は急激に上がり始め、年を追うごとに飛び過ぎを抑えるためにスタートゲートが低く設定されるようになり、助走速度が抑えられ始めている状況だ。

 そんな中で身体が大きく、パワーのある選手が技術力をあげて実力をあげてきた。ノルウェーのマーレン・ルンビーや、ドイツのカタリナ・アルトハウスがその代表だ。152cmと小柄な高梨は、体重のある選手に比べれば助走速度は遅くなる。昨季の高梨はスキーなどの用具をもう一度見直すとともに、助走速度を上げるための取り組みもしていた。W杯日本連戦でも、ゲートを離れてからいかに早く自分のポジションに乗って助走姿勢を組むかを常に考えていた。

 昨季のW杯開幕戦のリレハンメル第1戦は、技術をあげて力をつけてきたベテランのユリアネ・ザイファルト(ドイツ)とルンビーに次ぐ3位になった。その後のリレハンメルの2試合は、スーツの規定違反での失格と11位という結果だったが、12月15日の第5戦からは2位や3位を含めてほとんどの試合でひと桁順位を維持。だが勝利はなかなか遠く、初勝利は2月10日のリュブノ大会だった。

 さらに、W杯総合はルンビーとアルトハウスに次ぐ3位という状況で2月下旬からの世界選手権に臨み、助走速度はルンビーやアルトハウスとの差を時速1km以内に抑えたが、踏み切りでジャンプ台にうまく力を伝えきれず、初出場大会と同じ自己最低順位タイの6位となった。

 その頃の彼女を見ていると、踏み切り直前の姿勢がなかなか安定しないために、飛び出しもかつてのように鋭く前に出て一発で空中姿勢に持っていくのではなく、上体が先に動いてから空中姿勢に入るような面も見えた。結局W杯総合も4位でシーズンを終えた。

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最終更新:11/27(水) 10:31
AERA dot.

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