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T2、伊藤美誠、マッチポイントを奪いながら敗れる。「手応えを感じた。次は勝ちたい」

2019/11/25(月) 0:57配信

卓球王国

敗者なき決勝。壮絶で、極限のスピードと回転を駆使した伊藤と孫

T2ダイヤモンド4日目
●女子シングルス決勝
孫穎莎(中国) 7、3、-6、-6、-3、3、4 伊藤美誠(日本)

 卓球のエンターテイメント性を追求しつつ、スピード感のある競技ルールのT2ダイヤモンド。世界の上位16人で争う高額賞金大会がシンガポールで開催。
 女子決勝に進んだのは伊藤美誠と孫穎莎。2週間間のチームワールドカップでは、団体決勝で両者は対戦。伊藤はマッチポイントを奪いながらも逆転された。その因縁の相手と、シンガポールの決勝の舞台で再戦した。

 1ゲーム目は互角のスタート、5-5。6-6から孫の強打で6-8と伊藤がリードを奪われる。7-8から孫の3球目ドライブで7-9。7-10からは強烈な孫のバックドライブが決まり、7-11で落とす。

 2ゲーム目、0-3から2-4、3-5から3-11と落とす。孫の強打が1ゲーム目から襲いかかってくるために、どうしてもリスクの高い攻めになっていき、打ち急いでしまうのか。

 3ゲーム目、3-1、5-1、ようやく攻撃が決まり始める。一気に8-1と離す。8-5と差を詰められたところでタイムアウト。その後、11-6で取り返す。

 4ゲーム目、2-2、4-4、伊藤の速いバックハンドに孫もミスが出始める。5-5から3球目のスマッシュがオーバーして、5-6。すぐに6-6。ブロックでしのぎ7-6。バック強打で8-6。
 バック強打からのフォアスマッシュのコンビネーションで9-6。10-6とゲームポイントを取ったあと、最後はバックブロックがエッジとなり11-6でゲーム奪取。0-2から2-2とする。会場では「ミマコール」が飛び交う。

 5ゲーム目からFAST5。2-0とリード。2-2から2-3、2-4から3球目スマッシュで3-4、最後は孫のバックドライブをブロックしきれず、3-5で落とす。

 6ゲーム目。体が前に乗った状態でブロック、そして強打すると伊藤の得点になる。ミスしたとしても、仕方ない。リスクを取らないと孫には勝てない。孫もグッと前に出て打球した時のボールは世界一の威力だ。攻撃をかわしては勝てない相手。伊藤のカウンター、スマッシュが孫を襲い、5-3で取り返し、最終ゲームへ。

 7ゲーム目、サービスエースで1-0のスタート。1-1からフォアドライブが決まり、2-1、孫の連続ドライブで2-2。互角だ。ロングサービスからの連続バック強打で3-2。あと2点。ブロックミスで3-3。
 巻き込みのサービスエースで4-3、マッチポイントを伊藤が先に奪う。孫の強打で、4-4。最後は勝負をかけた3球目のスマッシュがわずかにオーバーミスして、伊藤は敗れ、孫が優勝を飾った。
 直後のインタビューで伊藤は語った。
「この大会では絶好調でない中で決勝まで来て、0-2から挽回したけど、最後は負けてしまったので、次は勝ちたい。孫さんには今年に入ってたくさん負けているので、来年は勝てるように頑張りたい」
 伊藤の速さ対孫の威力の対決。スピードと回転という卓球の特徴を究極まで高めた二人の試合。素晴らしい内容だった。
 この試合に敗者はいない。
そこで見たのは、卓球を極限まで高めようとする「二人の勝者」だった。

卓球王国 今野

最終更新:2019/11/25(月) 0:57
卓球王国

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