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幸せに働けていない本当の理由 あなたの幸福度は何点?

2019/11/25(月) 10:21配信

日経doors

私たちは毎日8時間、起きている時間の大半を仕事に費やしています。そんな貴重な時間を「今の仕事は好きではない」と思って過ごすのは、人生のムダ遣い。私たちはもっと幸せになっていいはずです! 「幸福学」の第一人者で慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授の前野隆司さんに「幸せに働く」ための理論と実践をレクチャーしてもらう連載、スタートです!

【関連画像】お金やモノの地位材による幸せは長続きしません

 突然ですが、あなたは今、「幸せに働けて」いますか?

「う~ん、不幸ではないけれど、幸せとまでは言えないかな……」

「正直、今の会社は、私の居場所だと思えない」

「本当は、もっと自分に合う仕事を見つけたい」

「仕事を辞めたいと思うときがある」

「え、もっと幸せに働く方法があるの?」

と思った方は、ぜひこの記事の最後にある簡単な診断テストで、まず、今のあなたの幸福度を点数化してみてください。そして、この連載を通して、「幸せに働く」ためのアクションを一緒に実践していきませんか。

 「幸せを研究している」というと「なんか怪しくない?……」と思われがちですが、実は幸せにはメカニズムがあり、科学的に分析することができます。私はもともとロボットや脳科学の研究者で、エンジニアをしていました。ロボットの触覚や心の研究をする中で、心のメカニズムを明らかにしたいという思いが芽生え、世界中にあった幸せ研究のデータを集め、学問として体系化する研究を続けています。

 ちなみに、あなたが幸せを感じるのはどんなときですか? 

その幸せは持続する?

 「すてきなプレゼントをもらったとき」「お客様からありがとうと言われたとき」「おいしい食べ物を食べたとき」など、いろいろな答えが出てくると思います。人によって幸せの感じ方はさまざまですが、経済学者のロバート・フランクは、周囲との比較で満足を得るものを「地位財」、他人との相対比較とは関係なく幸せが得られるものを「非地位財」と整理しました。

 確かに、お金や欲しかったブランドバッグや時計、肩書、仕事のポジションなどの「地位財」を得たとき、その瞬間はものすごく幸せに感じますが、その幸せは徐々に当たり前になってきて持続しません。一方、健康や愛情、安心などの「非地位材」は家族や友人たちと楽しい時間を過ごしたり、趣味に没頭したり、仕事へのやりがいを感じたりすることでじんわりと感じる幸せであり、繰り返し、長期的な幸福感を得ることができます。

●ボーナスや収入より幸福度を高めるもの

 もちろん、生活が安定する程度のお金や安心して住むことができる家がなければ、健康が保てず、安心、安全を感じることもできないわけですが、お金が多ければ多いほど幸せになるというものでもありません。臨時ボーナスをもらえれば、そのときはうれしいですが、その分だけ「日々幸せに働ける」かといえば、そうでもない。それに、収入が下がったからといって、幸せでなくなるわけでもない。

 実際は、「いい仲間と好きな仕事ができていてありがたい」「仕事を通じて充実感や達成感が得られる」「お客様から感謝されるのがうれしい」「人の役に立つ仕事ができている自分が誇らしい」など、働くことそのものから幸福感が得られることが多いほうが、「日々幸せに働く」ことにつながるのです。

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最終更新:2019/11/25(月) 10:21
日経doors

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