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GSOMIA維持も、米国は「韓国は今後も中国に接近」と予測 もう収まらない怒り

2019/11/26(火) 16:31配信

デイリー新潮

 米国の圧力を受け、韓国は失効寸前になって日韓GSOMIAの維持を決めた。だが、米韓同盟の存亡の危機は深まるばかりだ。「どうせ韓国は中国側に行く国だ」との認識が米国で広がったからだ。韓国観察者の鈴置高史氏が展開を読む。

米韓同盟を人質にした韓国

鈴置: 極めて興味深い記事がワシントン・ポスト(WP)に載りました。「The 66-year alliance between the U.S. and South Korea is in deep trouble」(11月23日)で、「韓国は日韓GSOMIAを維持したが、米韓同盟は揺れ続ける」と分析したのです。

 アーミテージ(Richard Armitage)元米国務副長官と、元米NSCアジア部長のチャ(Victor Cha)ジョージタウン大学教授の共同論文です。2人とも米国を代表するアジア安保の専門家です。

 この論文は、米日韓のインテリジェンス共有体制を終了するとの決定を文在寅(ムン・ジェイン)政権が延期したのは賢明だった、と一応は評価しました。

 ただ、ポイントはそこにはありませんでした。「GSOMIA破棄」という韓国の行動が、米韓同盟を毀損したと厳しく非難したのです。引用します。

・これまで培ってきた信頼関係はすでに大きく傷ついた。韓国政府は価値ある協定を露骨に人質にして、米政府に――米国の太平洋における主要な民主国家の同盟国である――韓日間の経済的、歴史的な問題に介入させようとした。これは同盟を乱用する行為だ(damage to the reservoir of trust in the relationship had already been done. Seoul’s apparent leveraging of the valued agreement to compel Washington’s involvement in economic and historical disputes between South Korea and Japan ― the United States’ two major democratic allies in the Pacific ― was an act of alliance abuse.)。
・インテリジェンス協力をやめるとの脅しは、北朝鮮の核・ミサイル試験に対する3国の対応能力を落とすにとどまらない。韓国の安保上の利益が日米のそれとは潜在的に隔たっていることを示した。(米韓)同盟弱体化の明白な証しである(The threat to end the intelligence cooperation not only degrades the ability of the three to respond to North Korean nuclear or missile tests but also represents a potential decoupling of South Korea’s security interests from those of Japan and the United States, in a significant sign of alliance erosion.)。

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最終更新:1/24(金) 17:49
デイリー新潮

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