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入浴科学者が指南!冷え性におすすめのお風呂の入り方

11/27(水) 11:51配信

@DIME

11月に入り、すっかり冷え込むようになってきた。特に夜は寒さが厳しく、お風呂が恋しくなっている人も多いことだろう。

そこで今回、入浴科学者・早坂信哉氏が監修したに「入浴知識チェックシート」に基づいた全国20~60代の男女計1,000名を対象にしたアンケート調査の結果と共に、氏が提案する冷え性におすすめのお風呂の入り方、冷え性を予防・改善する簡単マッサージ術を紹介していきたい。

※グラフありの元記事は下記同タイトルをクリックすることで見ることができます

入浴について正しく理解している“入浴優等生”は約1割
まず冷えと入浴についての正しい知識をどれほどの人が持っているのか調査すべく、入浴科学者・早坂信氏監修のもと「入浴知識チェックシート」が作成された。

全11問の「入浴知識チェックシート」の平均点は6.72点となり、9問以上正解した“入浴優等生”は全体の約1割しかいなかった。

設問の中で最も正答率が低かったのは「半身浴より全身浴のほうが汗をたくさんかく」(正答は○)。下記グラフデータは、それぞれの設問に対する正答率を示している。



【早坂氏コメント】
簡単なものから、できれば知っていて欲しい難易度が高いものまで、入浴に関するあれこれをクイズにしました。半身浴より全身浴の方が汗をたくさんかく、というのは、正解率がわずか約3割と低いことに驚きでした。9問以上正解の「入浴優等生」はたった1割しかおらず、多くの人はお風呂のことをあまり知らずに毎日の入浴をしていることが分かりました。“お風呂リテラシー”をもっと上げる必要がありそうです。

毎日何気なく入浴している方も多いかと思うが、より正しい知識をもって入浴を行うことで、更なる健康効果が期待できるかもしれない。是非この機会に、ご自身の入浴知識の理解度をチェックし、毎日の入浴を見直してみてはいかがだろうか。



「入浴知識チェックシート」に関する、早坂氏の解説は以下の通り。



【早坂氏コメント】
クイズはいかがでしたか?毎日行っている入浴のことですので、本当は全問正解が望ましいですね。お風呂は正しく入れば健康効果がありますが、誤った入り方では体調を崩すこともあります。世の中には誤った情報も出回っていますので、これを機に正しい知識を身につけてくださいね!

冷え性の人は約6割いることが判明。男性は4割、女性は7割以上が冷え性!
冷え性の実態を把握すべく、冷え性の人がどのくらいいるか調査が行われた。その結果、約6割の人が冷え性だと明らかに。また、男女別にみると、女性は7割以上、男性は約4割の人が冷え性で、女性のほうが冷え性が多いことがわかった。



また、年代別にみると、30代の冷え性の人の割合が最も多く、30代以降は高い年代ほど冷え性の人の割合は減少する傾向がみられた。



【早坂氏コメント】
以前から女性で冷え性が多いと言われていましたが、7割もの女性が冷え性でした。いかに多くの女性が冷え性で悩んでいるかが分かりました。これは国民病ともいえる多さです。冷え性と無縁に思われがちの男性でも4割が冷えを自覚しており、冷えは男女共通の悩みであることも分かりました。また、ファッションとしての薄着のためか、働き盛りの30歳代で冷え性の方が最も多く、忙しい日常でも手軽にできる冷え性対策が必要ですね。

冷え性を感じる部位は、1位「足先」2位「手先」という結果に
冷えを感じる部位はどこか調査が行われたところ、1位「足先」、2位「手先」という結果になり、末端に冷えを感じている方が多い傾向があることがわかった。



1日の中で冷えを感じる時間はいつか調査が行われたところ、1位「就寝前」、2位「起床時」という結果になった。また、身体をあたためるためにお風呂に入るはずだが、お風呂あがりに冷えを感じる方も10.3%いることがわかった。



冷え性の人ほどお風呂に入っていることが判明!
冬の時期の入浴事情について調査が行われた。冬の時期は、湯船につかることが多いか、シャワーだけで済ますことが多いか尋ねる調査が行われたところ、湯船に浸かる人が約7割と多数を占める結果となった。また、冷え性の人のほうが、湯船に使っている割合が多いことが明らかに。



冬の時期の入浴時のお風呂(シャワー・湯船ともに)の温度についても調査が行われたところ、冷え性の人のほうが冷え性ではない人よりも41℃以上の熱いお風呂に入っている人が多いことがわかった、



【早坂氏のコメント】
冬でも3割の方がシャワーだけで済ますようですが、これでは血流が改善せず手足がよく温まらないので冷え性を悪化させます。また冷え性の人は体を温めようとして湯船に積極的に浸かっていることがうかがえます。

しかし、寒いとしっかり湯船で温まろうとして、どうしても湯温を上げがちになりますが、41℃以上の熱い湯は急激に体温を上げてしまい、体は懸命に体温を下げようとし、結果として体の温まりは長く続きません。

体の温まりが長く続くのは、むしろぬるめの湯なのですが、このことはあまり知られていません。汗をかかないからと言う理由で入浴しない人がいますが、体を温めて血流を改善させるためにも、冬でも湯船をお勧めしています。

3割以上の人が十分に体が温まらない半身浴をしているという結果に
どれほどの人が半身浴をしているのか調査が行われたところ、3割以上が半身浴をしていることがわかった。また、男女別にみると、男性も女性と同じくらい半身浴をしているという結果に。



また、冷え性ではない人に比べ、冷え性の人のほうが、半身浴をしているということがわかった。



【早坂氏コメント】
一時半身浴ブームがありました。半身浴は心臓に負担がかからないという利点がある一方、“半身浴”の名前の通り、実は温め効果も半分です。

半身浴は温まる、という誤解があって冷え性の方は努力して半身浴を続けている様子が垣間見えました。冷え性の方は、ぜひ今晩から遠慮なく肩までどっぷり全身浴を楽しんでください。(医師から全身浴を禁じられている人を除きます。)

入浴優等生は、十分に身体が温まらない半身浴をしていないことが判明!
さらに、入浴知識チェックシートで9問以上正解した入浴優等生は、正しい知識をもっているため、十分に体が温まらないと言われている半身浴を行う人が圧倒的に少ないことがわかった。



前問にて、半身浴をしていると答えた方を対象に、半身浴をする場合の湯船の温度と、何分湯船に浸かるのか調査が行われた。その結果、温度は「40℃」、時間は「10分以上~20分未満」がそれぞれ多いことがわかった。



【早坂氏コメント】
入浴優等生ほど半身浴をしている人が少なくなりました。半身浴は心臓や呼吸器が悪い人にはお勧めですが、40℃の半身浴を10~20分では十分に体が温まらない可能性があります。

健康な人は湯温、時間はこのままで全身浴に切り替えてみてください。もし半身浴をする場合は、40℃であれば20分以上入らないと体温が十分に上がりません。

冷え性ではない人に比べて、冷え性の人は吹き出物が多いことが発覚!
冷え性の人の吹き出物の有無について調査が行われたところ、冷え性の人ほど吹き出物が多いことがわかった。



お風呂の機能で冷え性が改善するものがあれば使用したいかどうかを調査が行われた結果、使用したいと回答した人は約6割となった。



【早坂氏コメント】
冷え性の人は、手足の冷えだけでなく、自律神経の乱れもあってめまいや便秘など、他のさまざまな症状がある人が多いです。

冷え性と皮膚症状の関連を見た研究はあまりなく、今後の解明が期待されますが、吹き出物も冷え性に関連する症状の1つの可能性があります。また、お風呂の機能そのものへ冷え性改善への期待が高いことが分かりました。

本調査で、半身浴を冷え性の対策として行っている方がいることや、身体の末端の冷えがつらいと感じる方が多いことが判明した。そんな冷え性の悩みを正しい入浴方法によって少しでも解決するために、入浴科学者である早坂信哉氏が提案する“冷え性におすすめのお風呂の入り方”を紹介していきたい。

入浴科学者・早坂氏監修、冷え性におすすめのお風呂の入り方
(1)お風呂は冷え性対策の最強ツールである
冷え性の根本的な原因は手足の末梢の血流が悪くなることですので、体を温めて血流を改善させることが直接的な対処方法です。

食べ物や衣類を工夫する、カイロなどを携帯するなど、さまざまな体の温め方法がありますが、最強の“冷え取りツール”はお風呂に入ることです。日本の多くの家庭には湯船が設置され、毎日でも入浴することができます。

身近すぎる“お風呂”ですが冷え対策に改めて見直してみましょう。難しく考えず、まずは毎日お風呂に入ることから始めます。

(2)40℃のお湯に全身浴で10~15分が基本
血流を良くして冷え性を改善するには、熱すぎない40℃のお風呂に肩まで全身浴で10~15分入ることが基本です。この基本的な入浴法で血流は改善します。

40℃を超える熱いお風呂は入浴時に血圧の急上昇を引き起こすだけでなく、体温も急上昇させた後、すぐに体温が下がりますので結果として温まりが長く続きません。

また、長く入り過ぎますと、のぼせ(熱中症)を引き起こしますので、長くても15分以内で、額に汗をかいたら湯船から出るのが良いタイミングです。

(3)ちょっと一工夫も
基本的にはお風呂に入れば冷えは改善しますが、ちょっとした一工夫でさらに改善します。40℃のお風呂に2~3分浸かったあと、シャワーで30℃のちょっとぬるい湯を冷えの気になる手足へ1分かける“プチ温冷交代浴”がお勧めです。

40℃、30℃を3回繰り返すことで血管が広がる、縮むを繰り返し血流が良くなります。最後は40℃の湯船に入って終了します。また、炭酸系入浴剤も血管を広げ血流を良くしてくれますのでお勧めです。



お風呂の入り方がわかったところで、より冷え性を予防・改善するために、お風呂に入りながらできる早坂氏監修のマッサージについても以下で紹介していきたい。お風呂の入り方と合わせて簡単にできる冷え性の予防・改善にきく、簡単マッサージ術も是非試してみてはいかがだろうか。

入浴科学者・早坂氏監修、冷え性を予防・改善!簡単マッサージ術
手足の末梢に滞った血液やリンパ液を体の中心に戻すようなイメージで行います。皮膚を指の腹で優しく押しながら末梢から体の中心部へ移動させます。

腕や脚であれば手で包むようにして掴み体の中心へ向かって滑らせます。湯の中でやっても構いませんし、洗い場でせっけんをつけてすべりを良くして行うのもよいです。



手・腕
最初に指スジ(腱)の間を反対の手の指の腹で軽くもみほぐします。手首を軽く掴んでからひじの内側へ流します。次に、ひじの内側をよく揉みほぐします。さらに、ひじから脇の下へ、血液を押し上げるイメージで手を動かします。

足、ふくらはぎ
足の指のスジ(腱)の間を手の指の腹で軽くもみほぐします。その後、足首を両手で掴んでから膝裏に向かって流しましょう。両手を交互に動かしながら移動させるのが効果的です。脚の外側と内側も行いましょう。膝裏のくぼみを少し強めに押すと気持ちが良いです。

太もも
まず、内側と外側にそれぞれ手で圧をかけてほぐします。そして、膝から脚の付け根に向かって軽くもみほぐしながら流しましょう。体の内側、外側だけでなく、表側、裏側も丁寧に行ってください。



■早坂信哉氏
東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」など多数のメディアに出演。主な著書は『最高の入浴法 お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案』(大和書房)、『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。

※リンナイ調べ

【調査概要】
調査時期 : 2019年10月5日~10月6日
調査方法 : インターネット調査
調査対象 : 20~60代 男女 計1,000人
調査エリア : 全国47都道府県

出典元:リンナイ株式会社

構成/こじへい

@DIME

最終更新:11/27(水) 11:51
@DIME

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