ここから本文です

沢尻エリカ逮捕の5ヵ月前、日本史上最大のクスリ事件が起きていた

11/27(水) 7:01配信

現代ビジネス

日本が「クスリの大保管庫」になっている

 今月16日、合成麻薬「MDMA」を所持していたとして麻薬取締法違反容疑で、警視庁組織犯罪対策部に逮捕された女優の沢尻エリカ容疑者(33)。26日に最初の勾留期限を迎えたが12月6日まで10日間延長することが決定し、今後もその動向に注目が集まっている。

芸能人が「クスリとセックス」に溺れるまでの全真相

 思い返せば2019年は、有名人の薬物逮捕者ラッシュの様相となった。3月に俳優のピエール瀧、5月に「KAT-TUN」の元メンバー・田口淳之介とその“内縁の妻”で元女優の小嶺麗奈が逮捕され、いずれも有罪判決となっている。そして今月に入ってからも、元タレント・田代まさしを皮切りに、プロスノーボード選手・国母和宏、金融トレーダーの「KAZMAX」こと吉澤和真ら著名人が相次いで違法薬物所持で逮捕された。

 ここまで警察が薬物の取り締まり強化、そして有名人の集中的な摘発に乗り出しているのはナゼなのか? 沢尻エリカの逮捕をきっかけに、改めて関心を集めているこの疑問について、ある捜査関係者はこう語っている。

 「『来年に控える東京五輪に向けて、今年中に日本から違法薬物を少しでも一掃したい。その見せしめとして、薬物使用の疑いがある芸能人の摘発を行なっている』というのが各メディアの大方の見方でしょう。もちろんそれも一つの理由ですが、実は今年6月に起きたクスリにまつわる大事件が、警察を本気にさせた大きな要因となっているのです」

 警察を本気にさせたある事件。それは、日本がアジアにおける「クスリの大保管庫」となっている、という恐るべき現実を示唆するものだった。

過去最大“1トン600億円”の覚せい剤

 事件が明るみに出たのは、今年6月5日。静岡県南伊豆町の海岸で、不審な小型船の中からおよそ1トンにも及ぶ大量の覚せい剤が発見されたのだ。

 警視庁組織犯罪対策部5課によれば、数年前から「不審な船が港をうろついている」との通報を受け、覚せい剤密輸事件の疑いがあるとみて内偵捜査を開始。その結果、中国人の男たち7人が覚せい剤を密輸をしていることが判明し、現場で荷下ろし作業をしている彼らの身柄を拘束したという。

 この時摘発された覚せい剤は香港から流入したものとされているが、驚くべきはその量である。「1トン=1000キログラム」という量は、日本全国の覚せい剤の年間押収量に匹敵する(平成29年の年間押収量が1159キログラム)だけでなく、平成28年時点で過去最大量の摘発とされていた597キログラムを2倍近く引き離している。

 一度の薬物の押収量としては覚せい剤だけでなく大麻なども含め日本の薬物史上過去最大量であるだけに、その末端価格も「600億円分」と、これまた過去最高額である。

 ただ、気になるのが1トンもの大量の覚せい剤をどう売りさばく予定だったかである。

 「1トンもの覚せい剤なんて、本来日本に入ってくる量とは考えにくい。犯人グループらの素性がまだ分からないので何とも言えませんが、少なくとも覚せい剤を1トンも仕入れる日本のヤクザなんていないでしょう。もしこれほどの量の覚せい剤が日本に流通したら、現在の需給関係のバランスが崩れ、市場価格は下がって大損するわけですから」(前出の捜査関係者)

1/2ページ

最終更新:11/27(水) 8:25
現代ビジネス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ