ここから本文です

御厨貴×片山杜秀/安倍政権は「桂園時代」に似ている〈歴代最長政権の誕生は「政治改革」の悲しい帰結である〉――文藝春秋特選記事【全文公開】

11/28(木) 6:00配信 有料

文春オンライン

御厨 安倍首相の通算在職日数が、11月20日に、桂太郎(2886日)を抜き、歴代1位になります。「長きがゆえに尊からず」と言うように、長さだけで政権評価はできませんが、この「歴代最長政権」誕生の裏にはそれなりの理由があるはずで、その功罪も含めて片山さんと一緒に考えてみたいと思います。

片山 ちなみに安倍、桂の後は、佐藤栄作(2798日)、伊藤博文(2720日)、吉田茂(2616日)と続きますね。

御厨 つまり歴代1位から4位まで長州出身者。これは驚くべきことで、それだけ明治以来のこの国の形が“長州風”だったとも、長州がそれだけ近代日本の政権に貢献してきたとも言えるでしょう。

片山 ただ改めて思うのは、諸外国と比較して長期政権が少ないこと。日本では約8年で歴代最長ですが、米国大統領の在任期間なら2期8年は標準的な長さで、サッチャー英首相は約11年、ミッテラン仏大統領は14年、コール独首相は16年です。現役のプーチン露大統領は2024年の任期まで務めれば約20年となり、習近平の中国も、最近、「2期10年」という国家主席の任期を撤廃しました。

 諸外国との違いには、天皇の存在も関係していると思います。「畏れ多いのでそんなに長くやるな、天皇がいるのに」という文化的な圧力が働いてきたということです。逆に言うと、安倍政権が長く続くのは、そんな圧力も弱まったからなのか。 本文:9,385文字 写真:3枚

続きをお読みいただくには、記事の購入が必要です。

すでに購入済みの方はログインしてください。

  • 税込220

    PayPay残高使えます

サービスの概要を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。 購入後に記事が表示されない場合はページを再度読み込んでください。 購入した記事は購入履歴で確認できます。

御厨 貴,片山 杜秀/文藝春秋 2019年12月号

最終更新:11/28(木) 6:00
文春オンライン

おすすめの有料記事

PayPay残高使えます

もっと見る