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トヨタウォレットが「まるで7payのよう…」と不安視される理由

11/29(金) 7:01配信

現代ビジネス

ひっそりと産声をあげた

 ヤフーとLINEとの経営統合の記者会見があった翌日にあたる11月19日、トヨタ傘下のトヨタファイナンス、トヨタフィナンシャルサービスがニュースリリースで、キャッシュレス決済アプリ「TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)」を発行すると発表しました。

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 このトヨタウォレットとは、利用者がスマホに専用アプリを取り込んで、

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「TOYOTA Wallet 残高」:事前チャージ型=電子マネー・プリペイド
「TOYOTA TS CUBIC OrigamiPay」:後払い型=クレジット
「銀行Pay」:即時引き落とし型=デビット
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 の3つのキャッシュレス決済を手軽に利用できるというものです。

 「トヨタウォレット残高」は電子マネーと同じ仕組みで、事前にチャージし、読み取り機にかざすだけ。残りの2つはQRコード決済です。

 トヨタは三井住友銀行、三井住友カード、オリガミと提携することで、「トヨタウォレット残高」は電子マネーのiD加盟店とマスターカード加盟店で、「TOYOTA TS CUBIC OrigamiPay」はオリガミの加盟店で、「銀行Pay」は銀行Payの加盟店で使えるようにしました。

 いまのところiOSだけに対応しているため、実質iPhoneだけで利用できますが、来春からはアンドロイド系のスマホでも使えるようになります。以上が、ニュースリリースの内容です。

日本のクレジットカードの歴史を変えたトヨタ

 筆者は、ポイント還元事業が始まってキャッシュレス決済が本格化すれば、QRコード決済事業者の再編を促すだけではなく、日本の産業の形を変えるきっかけになるのではないかと密かに期待していました。

 ヤフーとLINEの統合、それを迎え撃つ楽天とSuica、という構図に加えてのトヨタの登場。これで本当に日本の産業の変化に火が付く、と思ったのです。

 私はトヨタに対する思い入れが人一倍強いのです。というのは、1990年代にトヨタが日本のクレジットカードの歴史を変えたからです。

 かつてクレジットカードのポイントは、カードを発行した店でしか使えないなど、非常に制約が多いものでした。そこにトヨタが「ブランドカード」というものを発行したのです。

 これは提携カードのひとつで、2つの企業が提携してポイントを提供するといったことが可能になります。トヨタはカードの加盟店をたくさんつくっていろいろなところでポイントが使えるようにしました。

 それが「TS CUBICカード」で、クレジットカード業界で非常に大きな存在になったのです。ですから、今回もトヨタは画期的な商品を出すのではないかと大いに楽しみにしていたのです。

 実は今年の5月時点ですでに、トヨタが「TSペイ」というQRコード決済を出すという話が出ていました。そこで、まだかまだかと楽しみに待っていたところへ、今回のトヨタウォレットの発表があったので、心の中では「さすがトヨタ」と喝采を送りました。ただし、その中身を見るまでは、です。

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最終更新:11/29(金) 7:01
現代ビジネス

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