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「ターミネーター最新作」が世界中でコケた理由

2019/11/30(土) 16:00配信

東洋経済オンライン

 そして今では、当時斬新な設定といわれていた「AIの脅威」さえ現実になりつつある。タイムトラベルのコンセプトも、この28年の間に、さんざんいろんな形で見せられてきて、もはや新鮮味はない(つい最近も『アベンジャーズ』で同じコンセプトが扱われていた)。

 さらに、28年前は、中国をはじめとする新興の映画市場が存在しなかった。

 新興国の観客は『ターミネーター』を最近の作品、すなわち、あまりよくない作品で知るようになっている。新3部作の第1部のつもりがコケたせいで次回作の計画が頓挫した『新起動/ジェニシス』を見せられた後に、また新たなターミネーターが来ると聞いて、興奮しろというほうが無理な話だ。

 実際、『新起動/ジェニシス』を最悪の事態から救ってくれた中国の観客さえ、『ニュー・フェイト』には見向きもしなかった。

■連発される「続編」&「リブート」

 同じように、今月は、『シャイニング』(1980年)の続編『ドクター・スリープ』と、16年ぶりにリブートされた『チャーリーズ・エンジェル』が興行成績において撃沈している。

 『ドクター・スリープ』が今作られたのは、スティーブン・キングが同名の原作小説を出版したのが2013年だという事情がある。しかし、『チャーリーズ・エンジェル』を、今わざわざ、しかも10代の女の子たちに向けてリブートしたという判断には首をかしげざるをえない。

 そもそも、『チャーリーズ・エンジェル』の元ネタは1970年代のテレビドラマで、思い入れがあるのはその時代を生きた世代だ。2000年と2003年にはキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー主演の映画が公開されたが、それも今の10代の子たちにとってはママ世代の映画で、ブランドバリューはまるでない。

 また、女性が主役のアクション映画がとても少なかった当時と違い、最近では『ワンダー・ウーマン』や『キャプテン・マーベル』などが人気を博しているため、もはや新鮮味は薄いだろう。

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最終更新:2019/11/30(土) 23:10
東洋経済オンライン

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