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スリランカのウェリガマの“竹馬漁” ほそ~い竿に乗ってのんびり魚釣り

2019/11/30(土) 13:00配信

CREA WEB

#186 Weligamaウェリガマ(スリランカ)

 “インド亜大陸の涙のひとしずく”と称され、シンハラ語で“光り輝く島”を意味するスリランカ。ちょうどティアドロップ形をした島の、南端に位置するマータラ県のビーチを今回はホッピング。

 まずは、コロンボから南へ約164キロに位置するウェリガマへ。車は延々と海岸線を飛ばしていきます。

 車窓から眺めたスリランカは、ワクワクが詰まった不思議ワールドでした。カラフルにペイントされた長距離バスや、サーフボードを10枚以上も載せたトゥクトゥク、サロン姿の男性のまたがる自転車が行き交っています。

 道端にはランブータンを山盛りにした屋台や、かわいい丸まったシンハラ文字の看板。そして何よりも目が釘付けになったのが、道端に飾られた仏像です。きらめくネオンを背負った仏像や、レースのカーテンで飾られたガラスボックスに鎮座する仏像、とにかくど派手。楽しい異文化体験です。

老若男女が波乗りを楽しむサーフタウン

 ウェリガマはグッドウェイブを求めて世界中からサーファーが集まるサーフタウン。スリランカの西海岸のヒッカドゥアに比べると、やや熟年層を含み、落ち着いた雰囲気を感じます。

 小高い丘の上で海を見ていると、バイクの脇にフックでサーフボードを載せたサーファーが次々とやってきては、波をチェック。しばらく眺めては去っていく人もいれば、さくさくっと準備をしてボードを抱えて海へ降りていく人もいます。

 1ラウンドを終えて、のんびりできるバー&民宿もあります。

竹馬に乗った漁で悟りの境地に至る?

 ビーチを散策していると、やはり気になるのが、この界隈で名物となっている竹馬漁の漁師さん。足を引っかける小さな杭と座面を施した2~3メートルの竿を浅瀬に突き刺し、サバやイワシを狙うのです。

 エリアによっては何十本もの竿が海に突き刺さっている漁場もあります。

 このユニークな漁法が誕生したのは、第二次世界大戦の頃。

 食糧不足と漁場の混雑から、賢い漁師の数人が海の中で釣りをすることを思いつきました。最初は沈没船や沈飛行機の上で行っていたのが、直立する竿を使うように。

 今でもウナワトゥナからウェリガマの間の約30キロのエリアでのみ、このスタイルが残っているそうです。

 竹馬漁をやっているリラーラットさんに、岩場から声をかけてみました。

 朝7時から釣り糸を垂らしているけれども、(昼近くになっても)まだ何も釣れない、16時までここでこうしている、とのこと。お弁当を入れた袋を竿にさげて、日がな一日、竿の上で漁を続けることを16歳から53歳の今でも続けているという彼、穏やかな顔をしていました。

 この竹馬漁がユニークなのは、竿に乗るスタイルばかりではありません。なんと釣り針に餌が付いていないのです。リチウム製の針が水中できらきらと光を放ち、それにつられて食いつく魚を狙うのだとか。竿に乗って、餌の付いていない針で、いつ来るかもわからぬ魚を待つ、悟りの境地です。

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最終更新:2019/11/30(土) 13:00
CREA WEB

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