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電話攻撃で…「管理会社に嫌われた」地方不動産オーナーの悲鳴

2019/12/1(日) 14:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

物件の周辺環境の変化、急な修繕、家賃滞納など数々のリスクが潜む不動産投資。資産形成の手段として注目が集まっているものの、事前にリアルな失敗パターンを知ることは必要不可欠です。そこで本記事では、多くの個人投資家にコンサルティングを行い、不動産投資の方法を提案する、株式会社カクセイの平山智浩氏・渡辺章好氏の共著『失敗例から学ぶ 儲かる不動産投資の極意』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、不動産投資の失敗例を紹介します。

管理会社に「電話攻撃」するオーナーたち

地方で管理会社に嫌われてしまった

今年の春に仙台に鉄骨マンションを買いました。10室中2室空室があるため、管理会社に客付けを行うようにお願いしました。連絡すれば「はい、承知しました」と返答をくれますが、何かしら動いてくれている気配を感じられません。住んでいるのは東京ということで、一日おきに状況確認電話を入れていたところ、「うるさいオーナー」と認識されたのか、担当者から嫌われてしまいました。

◆マニュアル通りはNG!

コミュニケーションが下手な人は、自分で管理会社に電話攻撃する傾向があります。私たちは「何件内見が来たのか?」「ホームページへの問い合わせがありましたか?」を聞くようにしましょうと推奨していますが、電話攻撃を毎週のようにやっていたら、相手に対して強烈な追い込みになります。その結果、管理会社から「しつこいオーナーさんだ」と嫌われないまでも苦手意識を持たれてしまいます。

忘れられてしまうよりは、負の感情でもいいからインパクトを残して、空室対策につなげる……というのが趣旨なのかもしれませんが、せっかくのご縁ですから、気持ちよくお付き合いしたいものです。

空室の客付けに苦戦しているということは、募集条件や入居申込者、客付け業者に対しても知恵を絞り柔軟に対応していかなければなりません。「うるさいオーナー」と認識されることで、提案や条件譲歩の相談をするのもおっくうになる人は多いと思います。よって、空室は長期化します。

◆地方の客付けの実態

地方でも不動産賃貸の仕組みは変わりませんが、東京と比べると地主の存在感が強くなります。地主の中には何百室、数十棟を一人で所有してるような方も珍しくありません。その人たちより優先して募集してもらうのは難しいでしょう。

そこで、足繁く通って覚えてもらう投資家もいます。中には管理会社を接待して成功している方もいますが、「決めてくれ、決めてくれ」と催促ばかりしていると、業者さんも邪険に扱うでしょう。

地方の小さな町だと、不動産会社がそもそも少なくて、エリアによっては地場の不動産会社の力がものすごく強く、大手が入り込む余地がない場所もあります。そういった場所ではA社で募集してもらうとB社では募集してもらえず、B社で募集してもらえればA社では募集してもらえないという状況が生まれるそうです。

大手業者が入ってこないので、パワーバランスが崩れる要素がなく、独特な雰囲気となっています。小さな町は、その業者に気に入られなかったら、どこも客付けしてくれないことも起こりうるのです。

東京であれば一社が駄目なら、簡単に別の会社に頼むことができます。もし合わなければ、どんどんと代えていくこともできます。たとえ嫌われたとしても、いくらでも代わりがあるわけです。これが地方となると、そもそも選択肢がありません。

ただし東京の選択肢の豊富さはメリットでもありますが、多すぎるので選択を間違える可能性もあります。大手を選べば必ず正解とならないのが賃貸経営の難しいところで、物件に合っていない会社に管理を頼んでしまうこともあります。

これが地方の場合、そもそも選択肢が少ないので、迷う要素は少ないです。ただし、少ない選択肢の中で業者から嫌われてしまうと、行き詰まってしまうこともあります。

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最終更新:2019/12/1(日) 14:00
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