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ク・ハラさん自殺の衝撃、K-POPの異常事態を厳しい視線で伝えた欧米メディア

12/1(日) 11:04配信

デイリー新潮

大衆の容赦ないプレッシャー

 K-POP女性グループ f (x) 出身のソルリ(25)が自ら命を絶ったのが、10月14日。それから2ヶ月も経たずに、11月24日には同じくKARA出身のク・ハラ(28)が自殺――。

 この異常ともいえる事態に衝撃を受けているのは、日韓のメディアだけではない。K-POPが少なからず若者に影響力を持つ欧米メディアも、相次ぐ悲報とその背景を注視している。華々しい快進撃を見せる舞台の陰で、K-POP業界に何が起きているのか。欧米メディアが見た分析を、拾ってみよう。

「きらびやかで魅力的な外見の下で、K-POP産業は殺人的な競争、プライバシーの欠如、ネットのバッシング、また常に健全なイメージを保つよう求める大衆の容赦ないプレッシャーで知られている」と伝えたのは、仏通信社AFP(11月25日付)だ。

 ク・ハラは昨年9月以降、元恋人から暴行、脅迫を受けた事件でゴシップ報道の渦中に立たされていた。元恋人は、自ら撮影した「プライベートなビデオ」を公開するとク・ハラを脅迫したことでも知られている。

 AFPはこの「リベンジポルノ」問題について、「保守的な韓国でこのようなビデオを撮られた女性は、たとえ被害者であっても恥に思う。また映像が公になると、社会からの非難と孤立を強いられる」と説明。そして「韓国は世界で最も自殺率が高い国の1つであり、40歳以下の死因のトップとなっている」「精神疾患に対するタブー意識も、人々が救いを求めることを妨げている」と、社会背景を解説した。

「リベンジポルノ」問題をめぐっては、米公共ラジオNPR(11月25日付)も「(事件の)センセーショナルな部分に、覗き見趣味的な大衆の関心が殺到した」と報道。動画は流出していないことが元恋人の裁判でも確かめられているが、韓国では人々が「ク・ハラ」「動画」といったワードで盛んに検索していることも伝えられた。

24時間監視されるアイドルたち

 英デイリーメール紙(11月25日付)は、ファンダム(ファンコミュニティ)がもたらすプレッシャーについて、次のように言及している。

「ファンダムが支える業界において、大勢のK-POPスターは外見や振る舞いが完璧でなくてはいけないという大変な重圧を背負っている。ファンダムは、組織化されたファンの集まりだ。好みのスターがチャート上位を獲得するために大金と時間を費やすと同時に、ライバルに対する攻撃も行う。その見返りにスターたちは、注意深く行動しなくてはいけない。期待に背いたり、ファンダムを裏切ったりすると、今日の熱心なファンが明日には悪意に満ちたアンチファンになり得る」

「また物議をかもす振る舞い、例えばSNSでの失言から公式の場で微笑むのを忘れるようなことまで、何年にもわたって非難され続ける」。

 同紙は続けて、「アイドルは金魚鉢のなかで暮らしているようなものであり、24時間ハッピーな表情で健全に振る舞わなくてはいけないプレッシャーに晒されている」という韓国人コメンテーターの発言を紹介。こうした問題は韓国に限らず世界中のセレブに共通しているともいえるが、「世界トップのネット通信速度とスマートフォン使用率で高度に情報網化され、同時にまた均質さを求める圧力も強い韓国では、いっそう増幅される」との見解を載せた。

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最終更新:12/3(火) 10:59
デイリー新潮

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