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少女たちの「#神待ち」に「泊め男」の怒涛のリプライ…SNSに溢れる下心の闇〈AERA〉

12/3(火) 8:00配信

AERA dot.

 大阪市の小学生の6年生女児を誘拐したとして、栃木県の自称派遣社員の35歳の男が逮捕された。事件で注目されたのは、年齢も住む地域も離れた二人が、SNSを介して出会ったという点だ。AERA2019年12月9日号から、この記事ではSNSに潜む犯罪のリスクに迫る。

【SNSにおける被害児童の現状】被害を受けた子どもが多いサイトとは?

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 大阪から栃木へ。約430キロもの長い距離をつないだのは、ツイッターだった。

 大阪市の小学6年生の女児(12)を誘拐したとして逮捕、送検された栃木県の自称派遣社員、伊藤仁士容疑者(35)。ツイッターのダイレクトメッセージ機能を使い、やりとりを重ねていたという。伊藤容疑者は女児の相談に乗っていたと供述。自らを「せつじろう」と名乗り、「半年前に来た女の子の話し相手になってほしい」と誘いこんだ。

 伊藤容疑者と女児が初めて会ったのは、11月17日午前10時半ごろ、大阪市住吉区の公園だったという。その後2人は、半日かけて電車の在来線を乗り継ぎ、大阪から栃木県小山市へと向かった。伊藤容疑者の自宅に着くと、メッセージ通り、15歳の少女が“同居”していた。今年6月ごろ、「しんどい」と書き置きを残して茨城県の家を出た後、行方不明者届が出ていた少女だった。一方、女児のスマホはSIMカードを抜かれ、伊藤容疑者に取り上げられたという。鉄砲の弾のようなものを見せられた女児は恐怖心を抱き、23日午前、伊藤容疑者らが眠っている間に逃げ出し、保護された。

 わずか12歳の女児がSNSを使いこなし、大人の男と知り合ったことに驚く声も多かった。だが、若い女性の悩みの相談や支援をするNPO法人「BONDプロジェクト」代表の橘ジュンさん(48)は、今回の事件を「特別なことではない」と言う。

「大人からすれば、知らない人と出会うなんてと思うかもしれません。でも、少女たちからすれば、SNSで数回やりとりをすれば、知らない人ではない。そういう人からの誘いを断れないというのはよくある話です。今回は逮捕されましたが、氷山の一角でしかありません」

 SNSをきっかけに、事件に巻き込まれた児童は高校生・中学生ともに増加傾向にある。警察庁の調べでは昨年、18歳未満の子どもが同様の事件に巻き込まれた際に使っていたSNSのうち、ユーザー数の多いツイッターが約4割を占めた。

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最終更新:12/3(火) 11:59
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