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レクサス初のEVは意外とフツー!? UX300e登場! レクサスの電動戦略にも注目

2019/12/2(月) 20:42配信

GQ JAPAN

レクサスのコンパクトSUV「UX」に、フルEV(電気自動車)モデル「UX300e」が追加された。レクサス初のEVであるUX300eはどんなクルマか?

【写真を見る】インテリアも意外とフツー!?

EV化はレクサスにとって最適

中国・広州で2019年11月22日に開幕した「広州モーターショー2019」で、レクサス初のEV(電気自動車)の「UX300e」が披露された。「燃費もさることながら運動性能を重視した」と開発陣が言いきるほど、新しいコンセプトで開発されたところに大きな特徴を持つ。

UX300eは、すでに販売されているレクサス「UX」をもとに開発された電気自動車(EV)である。54.3kWhという、比較的大容量のバッテリーを搭載し、「ドライバーの運転感覚に寄り添った自然な加減速フィールと、高出力モーターによる優れた加速性能を両立した」と、レクサスはうたう。

「1989年のブランドスタートいらい、レクサスは高い静粛性と高性能を同時に実現するクルマをつくってきました。人間の感性に訴えかける価値を追求するレクサス車のEV化は、(ブランド特性との)相性がいいと思います」

北京と上海の自動車ショーについで規模の大きい広州ショーの会場で、レクサスインターナショナルの澤良宏プレジデントはそう説明した。

「モーターやバッテリーを車体下部に搭載することで実現した重心高の低さ、そして前後重量配分や慣性モーメントの最適化などにより、優れた運動性能を実現しました」

これまでとおなじくGA-Cプラットフォームを使いつつ、従来のUXに対し、補強材の追加やダンパーの減衰力最適化など、EV化による運動特性の変化に合わせ、細部に至るまでチューニングを施したという。

試乗した印象は?

じつは、広州自動車ショーに先立ち、私は「UX300e」のプロトタイプに試乗する機会があった。

エクステリアはショーの写真からわかるとおり、従来のガソリン・モデルおよびハイブリッド・モデルとほぼ変わらない。インテリアは、メーターまわりが専用デザインになるほか、ステアリング・ホイールに回生ブレーキの強さを選ぶスウィッチが装着されているのが相違点だ。

加速は”爆発的”ではなく、スムーズさに重きを置いているのが印象的だった。あらゆる点で、スムーズさが徹底されている。走り出しから速度が上がっていくまで、サスペンション・システムの動きはよく、ボディの動きはフラットで、乗り心地は終始、気持ちがいい。

同時に、加速時の応答性にもすぐれていたのは、さきの澤氏の言葉どおりであると思った。前輪駆動なのでモーターが車体を引っ張っていくのだが、車両の動きは一体感が強いので、コーナーでも安定して感じられる。

「バッテリーパックの搭載位置を下げることで重心高を下げて運動性能を向上させ、かつ、振動吸収の働きもになわせています」。レクサスで電動車の開発を統括している渡辺剛氏は、広州ショーの現場で誇らしげに話していた。

走りはまさにそのとおりの印象で、姿勢の安定性でいえば、意図的に凹凸を多くしたテストコースの路面においても、直線で試した急な加減速においても、乗員の頭がぐらぐら動くことがない。

「最終的な目標は(東京モーターショー2019に出展した)「LF-30 Electrifiedコンセプト」のようにレクサス・アドバンスト・ポスチャー・コントロール(Lexus Advanced Posture Control:先進的姿勢制御)を前提に、イン・ホイール・モーターによって4輪の駆動を個別に制御し、思いのままに走れるクルマをつくることです」

渡辺氏の言う「イン・ホイール・モーター」とは、電気モーターを4つの車輪それぞれに搭載し、前後左右の車輪を個別に駆動する技術だ。UX300eはそこまで未来的なクルマでないけれど、モーターによるスムーズな加減速と、静粛性と、バッテリー搭載の低重心化による運動性能の向上をはかっている。

「レクサスブランド初の乗用車『LS400』は、高い静粛性、トップレベルの最高速という目標を掲げました。UX300eも同様で、ただスポーティにするのではなく、たとえば、加速は鋭いけれども、アクセルペダルをゆるめるとサーっと静かで落ち着いた空間になるとか……つまり、静粛性などの点においてレクサスの“伝統”を守っています」

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最終更新:2019/12/2(月) 20:42
GQ JAPAN

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