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【ヒットの法則71】5代目となるE90型のBMW325iには、見事なまでの上質な味わいがあった

12/2(月) 18:30配信

Webモーターマガジン

330iほどのトルクはないが、むしろ穏やかで扱いやすい

2005年に日本上陸を果たした5代目E90型3シリーズは好調な販売を見せていた。ただそんな中、主力モデルと目されていた325iの導入は遅れていた。そこでドイツを訪れた際にテストを敢行、ここではその時のレポートをお送りしよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2005年9月号より)

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BMW3シリーズがフルモデルチェンジしてE90型になり、好調に販売台数を伸ばしている。6気筒エンジン搭載モデルは、330iと325iの2種類が設定されている。330iは価格もいいが、スポーツカーのようなパフォーマンスを期待できる。それでは325iはどんなクルマなのか? 日本ではまだ試乗車が用意されていない325iにドイツで乗ることができたので、その印象をお伝えしよう。

N52B25Aというのが325iのエンジンコードである。BMWがニュージェネレーションと呼ぶスロットルバタフライがないバルブトロニックの2.5Lで、特殊マグネシウム合金のシリンダーブロックを採用した最新の直列6気筒ガソリンエンジンである。

試乗車は日本仕様と同じ6速ステップトロニックATだった。まずは普通にDレンジで走行してみる。市街地走行でのエンジン音は少しボーボーという感じの歯切れの悪い音だが、ガシャガシャした金属音がないまろやかなものだ。停止からアクセルペダルを踏み込むとアイドリング回転数からトルクがあり、アクセルペダルに従った加速が得られる。330iより穏やかだから扱いやすくて、ボクはこの方が好きだ。325iに乗ると330iが過剰なほどのトルクがあることがわかる。

制限速度が50km/hの市街地ではATがスムーズにシフトしていって、エンジンは低回転域を使うだけだ。かといってアクセルレスポンスに不満はない。低回転域でも必要にして十分なトルクがあるからだ。

100km/hまで出せる郊外の道では直列6気筒エンジンの美味しさが出てくる。交差点を曲がったあとやロータリーを抜けたあとにアクセルペダルを床まで踏み込むと、エンジン回転はグーンと上昇して気持ちのいい加速感が味わえるのだ。各ギアで目一杯引っ張ると1速は55km/h、2速は95km/hまで伸びる。

タコメーターは6750rpmからゼブラゾーンで、7000rpmからがレッドゾーンだ。アクセルペダルを床まで踏み込むとオーバーシュートで過回転になるのを防ぐためか、6800rpmでシフトアップすることもあったが、基本的には7000rpmまで引っ張って自動シフトアップする。

フラットトルクでどの回転域でも力があり高回転になっても躊躇なく元気良く回る。330iほどの太さはないものの、E90のボディを押し出すのに不満はない。回転はスルスルッと滑らかで、その中に1シリンダーずつのプルプルしたトルクを感じることができる。回転が上がると低回転域にあったボーボーとした音は小さくなって連続したビィーンという音が強くなる。

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最終更新:12/2(月) 18:30
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