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年収2000万超、三井物産社員がマクドナルド7億円横領犯になるまで

12/2(月) 6:00配信

文春オンライン

「マクドナルドから約7億円を横領した男は、長年勤めていた三井物産の同僚も食い物にしていたのです」(三井物産関係者)

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 勤務先の日本マクドナルドから3000万円を着服したとして、警視庁は10月24日、財務税務IR部統括マネージャーの西町崇容疑者(38)を業務上横領容疑で逮捕した。社会部記者の話。

「預金口座の管理などを担当していた西町は今年1月から9月にかけて約50回、会社の当座預金口座から小切手を振り出して銀行で換金。逮捕分を含め約7億円を横領したとみられる。銀行閉店時間に小切手を作っていたことを同僚に怪しまれて発覚。『FX投資に使った』と供述しています」

 福岡出身の西町は名門・福岡高校を卒業後、一橋大学経済学部に進学。陸上部の短距離で活躍し、200mの一橋大レコード保持者だ。

「就職活動では三井物産に内定するも、単位が足りずに留年。しかし翌年も内定を勝ち取ったツワモノです。新入社員時から高そうなネックレスをつけて社内を闊歩していました」(元同僚)

 研修後は財務畑を歩み、20代後半に総合資金部の為替証券市場室に配属。そこから“転落”が始まった。

同僚や親族から集めた2億をFXで溶かし……

 西町と深い関わりのあった三井物産社員A氏が語る。

「西町は常時、ドルでテンミリオン(現在の換算で約11億円)を実務裁量で動かしていた。市場の動きを瞬時に判断する必要があるため、トイレにも迂闊に行けないようなストレスの中、次第に相場にのめり込み、FXにハマり出しました」

 2017年頃、シンガポールに赴任した西町からA氏のもとにSOSが。

「『マンションの売却で多額の税金が掛かる。海外にいて定期預金口座を解約できないから金を貸してほしい』と。海外赴任手当も含めれば彼の年収は2000万円超。定期預金口座に2400万円の入金がある画像を見せられたので信じ、500万円以上貸したのです」

 西町は複数の同僚や親族などから約2億円を集めたが、ほぼFXで溶かしてしまったという。17年中に三井物産を退社し、18年1月には自己破産を申請。

「FXが負債の理由だったため、『射幸行為』とみなされ免責が裁判所に認められなかった。両親から勘当され、奥さんとも離婚。それでも昨年7月、マクドナルドに転職が決まり、月に1万円ずつ返済を続けてくれていた。今年1月には『まとまった返済ができそうだ』と連絡が来たので期待していたけど、連絡がパッタリ途絶えて……」(同前)

 三井物産は「特定個人に関する情報開示は控えます」と回答した。

 A氏は現在、西町に対して民事訴訟を検討している。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年12月5日号

最終更新:12/2(月) 8:57
文春オンライン

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