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渋野日向子ら大活躍のウラで…女子プロゴルフ界の「厳しすぎる現実」

12/2(月) 8:01配信

現代ビジネス

 有名女子ゴルファーたちのツアー引退が相次いでいる。いずれも傍から見れば「まだまだやれる」という選手たちばかりだ。発売中の『週刊現代』では、競技レベル向上の陰にある彼女たちの苦悩と葛藤を特集している。

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「気持ちがポキッと」

 「これまではツアーが終わってオフになっても『また来年のために』という思いが消えませんでした。でも、いまはそれがない。練習もしなくていいし、トレーニングをしなくてもいい。不思議だけど、気持ちはずいぶん楽になりました。

 私は、ボロボロになった姿を見せて『かわいそう』と思われながら辞めるのは嫌だった。そういう意味では、応援してくださった方々に最後まで元気に笑顔でゴルフをしている姿を見せることができて、満足しています」

 女子プロゴルファーの一ノ瀬優希(31歳)は、本誌の取材にさっぱりとした表情でこう答えた。

 ツアー優勝3回、かつては賞金ランキング13位('13年)まで上り詰めた一ノ瀬は、11月24日のエリエールレディスオープンを最後に、ツアーの第一線から退いた。

 「'14年に鎖骨のあたりを痛めました。そこから毎年のようにケガが続いた。20代のときは、たとえ痛みはあっても『少しでも早く治そう』と思えました。

 でも、年を重ねるにつれて治りも悪くなり、『試合に出たい』という気持ちが少しずつ薄くなってきた。

 そんななか、今年の2月に階段で滑って、左肩を骨折してしまいました。これで、気持ちがポキッと折れた気がします」

 一ノ瀬だけではない。大江香織(29歳・優勝3回)、佐伯三貴(35歳・同7回)、そして、'09年に賞金ランキング2位となり、女子ゴルフ界での将来を嘱望されていた諸見里しのぶ(33歳・同9回)―。

 今年は、こうした30歳前後で実績ある選手たちの「ツアー引退宣言」が相次いだ。

 いま、女子ゴルフ界には、かつてないほどに注目が集まっている。最終戦まで熾烈な賞金王争いを繰り広げた渋野日向子(21歳)や鈴木愛(25歳)を筆頭に、実力派の若手が台頭しているためだ。

 とりわけ、宮里藍や横峯さくらにあこがれて、幼い頃からゴルフに没頭してきた渋野や畑岡奈紗(20歳)、小祝さくら(21歳)ら「黄金世代」は競技人口も多く、女子ゴルフ全体の競技レベルは飛躍的に向上している。

 だが、いくら選手の数が増えたとしても、トーナメントに出場できる人数に大きな変化はない。

 新たにイスを手にする選手がいれば、そこからはじき出される選手たちがいる。その多くは、30歳前後の「若すぎるベテラン」たちだ。

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最終更新:12/2(月) 12:31
現代ビジネス

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