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クリソベリルが無傷の6連勝で戴冠。チャンピオンズカップ直線の大迫力。

12/2(月) 11:51配信

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 まだ2歳GIと有馬記念を残しているが、2019年のJRA・GIのベストレースになり得るのではないか。そう思わせられるほど、ゴール前の攻防には迫力があった。

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 第20回チャンピオンズカップ(12月1日、中京ダート1800m、3歳以上GI)を、川田将雅が騎乗した2番人気のクリソベリル(牡3歳、父ゴールドアリュール、栗東・音無秀孝厩舎)が優勝。デビューから無敗の6連勝で古馬GIを制し、ダート界の頂点に立った。

 予想されたとおり、4番枠から出た武豊のインティがハナを切った。隣の5番枠から出た川田のクリソベリルも速いスタートを切り、インティから差のない3番手のインにつけた。向正面入口では、掛かり気味にも見える、引っ張り切りの手応えだった。

 「枠の並びがよかったですね。インティがいい形で運んでくれました。この馬としては、リズムよく走ることができました」と川田。

 1番人気に支持されたクリストフ・ルメールのゴールドドリームは、クリソベリルから1馬身半ほど後ろにいる。その内にチュウワウィザードがつけている。

 結果的に、このあたりにつけていた有力どころが上位を占めることになった。それだけ、武のインティが、自身に都合のいい流れをつくった、ということだろう。

川田が信じたライバルの強さ。

 インティが楽な手応えで先頭のまま4コーナーを回り、直線に向いた。

 2番手のテーオーエナジーが直線入口で失速。替わってロンドンタウンが2番手となるが、これも今ひとつ伸びずにいる。クリソベリルはその内。真ん前にインティがいて、進路がなくなりそうにも見えたが、川田は追いつづけた。

 「インティが止まることはありませんから」

 15着に大敗したものの、自ら前走のみやこステークスに騎乗し、能力を感じていたライバルの強さをも信じて、川田はクリソベリルを叱咤した。

名手と駿馬3組の叩き合い。

 ラスト200m。インティが完全に抜け出した。直後のクリソベリルは置かれ気味になった。が、外のロンドンタウンが下がり、前のインティが伸びたことにより、クリソベリルの右前方に進路がひらけた。

 川田は右ステッキを入れながら、クリソベリルを外(右)へと持ち出した。普通なら鞭を持ち替えて左ステッキを入れるところだが、どうやって進路を変えたのかと不思議になるほどスムーズにインティの外に出た。

 ちょうどそのとき、外からゴールドドリームが凄まじい脚で伸びてきた。クリソベリルを一気にかわしそうな勢いだ。しかし、クリソベリルは、かわされるどころか、ゴールドドリームの勢いに乗じるかのように末脚を伸ばす。

 内が武豊のインティ、真ん中が川田将雅のクリソベリル、外がクリストフ・ルメールのゴールドドリーム。3人の名手が操る3頭の駿馬による壮絶な叩き合いとなった。

 「両サイドが素晴らしい馬だった。前に出るのは難しいかと思いましたが、3頭で併せ馬をする形から、自分でしっかり伸びてくれました」

 そう話した川田は全身を使ってクリソベリルを追った。クリソベリルは力強くストライドを伸ばし、ゴールドドリームを首差抑え、先頭でゴールを駆け抜けた。勝ちタイムは、従来の記録を1秒6も更新する1分48秒5のレースレコード。

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最終更新:12/2(月) 11:51
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