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東京沈没『天気の子』が現実になる日〈荒川決壊で250万人が水浸しになる〉/土屋信行ーー文藝春秋特選記事【全文公開】

12/2(月) 6:00配信 有料

文春オンライン

 10月12日、13日にかけて本州に上陸した台風19号は、甚大な被害をもたらしました。全国で、死者88人、行方不明者7人(10月26日時点)にのぼり、水が堤防を越えて氾濫が発生した河川は、延べ281本を数えました。

 なかでも、多摩川の氾濫には、「都市部も洪水と無縁ではない」と衝撃を受けた方も多いでしょう。12日午前6時以降、多摩川の水位は上がり始め、午後10時に氾濫し、大田区田園調布の住宅街では水が腰の高さまで達し、世田谷区の二子玉川駅周辺も、堤防が未整備の駅の南西部分から水が浸入し、浸水被害に見舞われました。

 このように今回の台風は、東京の都市部にも甚大な被害をもたらしたのですが、もっと恐ろしい事態も起こり得たのです。河川やダムの状況を細かく検証すると、実は危機が目前に迫っていたことが分かります。もう少し状況が違っていたら、まさに映画「天気の子」が描いているような“東京沈没”が現実化していたかもしれないのです。

 東京、なかでも“下町”と言われる東部の「江東5区」には、荒川、江戸川、隅田川など多くの河川が流れています。その水源は、関東の山岳部にあって、そこに降った雨も、最終的にはこの地域に流れてくることになります。ですから、治水対策も、上流域(ダム)、中流域(遊水地)、下流域(放水路、堤防)、それぞれで講じる必要があります。 本文:6,722文字 写真:2枚

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土屋 信行/文藝春秋 2019年12月号

最終更新:12/2(月) 6:00
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