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YouTube 、「尖った」コンテンツにも広告を開放:ブランドセーフティ感覚に変化の兆し?

2019/12/3(火) 12:01配信

DIGIDAY[日本版]

ブランドセーフティをめぐって世間の注目を浴びるような不祥事が続いたあと、YouTubeは数年にわたって、問題のありそうなコンテンツに対するハードルを上げてきた。しかし、その広告主寄りの対応は、クリエイターのコミュニティに大きな混乱をもたらし、動画の「収益化ができなくなった」という不満の声が上がった。

ところが最近になって、YouTubeは「尖った(edgy)」コンテンツの隣に広告が出てもかまわないという広告主を対象に、ある実験を試みている。YouTubeのスーザン・ウォジスキー最高経営責任者(CEO)は11月第4週、クリエイターに宛てた四半期ごとの書簡のなかで、こう述べている。「開始からひと月目にして、このプログラムは黄色いアイコン付きの動画に何十万ドル(何千万円)もの広告収入をもたらした」。

ブランド適切性への試み

いわゆる「尖った」動画には、YouTubeのクリエイターツールであるクリエイタースタジオ(Creator Studio)のなかで、広告がまったく表示されない、もしくは制限付きで表示されることを示す黄色いアイコンが付与される。以前の黄色いアイコンは、成人向けのコンテンツという理由で、広告収入がまったく入らない動画を示すものだった。

この試みがより多くの広告主に拡大されるのがいつになるのか、詳細は明らかでない。それでも、この動きが示唆するように、ブランドセーフティをめぐって当初見られた「シャッターをすべて閉じてしまえ」的な恐慌状態は、ブランドの適切さをめぐる議論へと収束しつつあるのかもしれない。

「これはなかなか大きな動きだと思う。というのも、ここ数年、我々はブランドセーフティ絡みの逆風を目にしてきたが、さすがに広告主側に振れすぎではないかという兆候も見られるからだ」と、イーマーケター(eMarketer)の主席アナリスト、ニコール・ペリン氏は指摘する。「そのような認識が見られること、そしてブランドの適切性に向き合う試みが出てきたことは良いことだと思う。すべてのブランドがファミリーフレンドリーや一般向けである必要はない」。

YouTubeは、上記ウォジスキー氏の書簡以上のコメントは控えるとした。

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最終更新:2019/12/3(火) 12:01
DIGIDAY[日本版]

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