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2020年は物価上昇 仕事力アップ・転職で給料増やす

2019/12/3(火) 7:47配信

NIKKEI STYLE

■はたして給料は2020年春に上がるかどうか

さて、今週は「物価と給料」と2つのキーワードをセットにして考えています。この2つは密接な関係があるからです。

もし物価が上がったとき、これに見合う程度、あるいはそれを上回る水準の賃金上昇があれば、支出増は収入増によりカバーされることになります。

経済学的な理屈としては、物価上昇率と賃金上昇率は連動する関係にありますし、賃金上昇率が物価上昇率を上回ることが想定されています。

ただし、上昇のタイミングが一緒とは限りません。物価上昇が先で、賃上げが後追いする傾向にあります。賃金上昇はリアルタイムでは行われず、1年遅れで行われることが多いからです。

これはつまり、2020年春の賃上げは注目だということです。連合は2020年春季労使交渉の基本方針で2%程度の賃上げを目指すとしています。ここ数年、賃上げというメリットが多くの会社員にもたらされるようになりましたが、来年はより重要になりそうです。

労働組合の取り組みを人ごとのように考えている若い人も少なくありませんが、自分の会社の労使交渉の経緯などはぜひ見守ってほしいと思います。

■キャリアアップで年収増を勝ち取りたい

ただし、「物価上昇分の賃上げ」が得られれば満足していいわけではありません。忘れてはいけないのは「あなた自身のスキルアップへの評価としての昇格・昇給」という要素です。

物価の変動にかかわらず、あなたの年収を上げる要素は、あなた自身の能力向上と、それに対する適正な評価を受けることです。私たちは仕事の経験を重ね、能力を高めていきます。そして、それを会社に評価してもらうことができれば、年収を増やしていくチャンスとなります。

どんな会社も給料を決めるルールを用意しているはずです。「わからないよ」という人はルールも知らずにゲームに臨んでいるようなものです。ぜひ就業規則や賃金規定をチェックしてみてください。

今の会社で働き続けるなら、自分の能力を高め、評価してもらう努力は惜しむべきではありません。また、あなたの能力を過小評価する会社であれば、転職してしまうのも人生の選択肢の一つです。

今は人材不足ということもあり、転職する側に有利な状況が続いています。来年の春、人事評価を受けて納得できない人は転職活動を考えてみてはいかがでしょうか。

「物価と給料」――。これらについては2020年、注目しておく必要がありそうです。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。

山崎俊輔フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)など。

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最終更新:2019/12/3(火) 7:47
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