ここから本文です

【ボクシング】井上浩樹、2冠目ゲット! 7回に左一閃でWBOアジアパシフィック王座も獲得

12/3(火) 0:41配信

ベースボール・マガジン社WEB

2日、東京・後楽園ホールで行われたWBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦12回戦は、日本同級チャンピオンの井上浩樹(27歳=大橋)が、WBO・AP同級5位でフィリピン王者のジェリッツ・チャベス(28歳)を、ものの見事な左ストレート一撃で7回3分8秒KO。いとこの井上尚弥、拓真もリングサイドで応援する中、井上家3人目の世界王座へじんわりと歩を進めた。

 エンディングは唐突に訪れた。7回終了間際、正面で対峙するチャベスが、ふと間をつくった瞬間、井上浩樹は、それまで封印していたような速いワンツーストレートを放った。その左がアゴを射抜くと、フィリピン人は真下に落下。悶えながらなんとか立ち上がったものの、レフェリーは10カウントを数え上げたのだった。

 これまでKO負けはおろか、「ダウンしたこともない」(チャベス)というタフネスの持ち主。その相手を鮮やかに倒したのだから、大いに自信を持つべきだ。

 しかし、浩樹はこの日も慎重に慎重を期した。徹底的に、チャベスの距離を外しにかかり、右へ右へとじわじわと回り込む。チャベスの左フックに対して、スウェーバックからの右フックを重ね、さらに左ストレート。中間距離では左ストレートをボディに送り、チャベスのステップインを抑止していった。

「もっと(上下に)散らしたかった」と浩樹。速いコンビネーションは打たず、チャベスのリターンを常に警戒しながらの、“間”を空けて打つブローが多かった。そして、終始、危険領域を超えず、チャベスを引き寄せて戦うパターン。

 中盤には、チャベスに攻撃の“間”を与え、連打を打たせるシーンも。「パンチは見えていた」という浩樹は、これらを腕でシャットアウトしたが、それでリズムに乗ってしまう選手もいる。フィニッシュブローとなった速いワンツーなどで自ら攻めていくシーンも散りばめていれば、よりリスクは回避できたのではないかと思う。試合が長引けば長引くほど、相手にチャンスが増えるからだ。

1/2ページ

最終更新:12/3(火) 0:41
ベースボール・マガジン社WEB

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事