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遅刻厳禁だった昭和企業は、どうやって自由な働き方に変わったのか

2019/12/3(火) 11:41配信

PHP Online 衆知

働き方改革の先進企業、サイボウズ。だが、社長である青野氏は「サイボウズも少し前までは遅刻厳禁の企業だった」と言う。どう会社の風土やマネジャーの意識を変えていったのか。

サイボウズが年に1度開催するイベント「Cybozu Days」にて、青野氏の著書『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』(PHP研究所)の担当編集者(大岩央)とともに「令和における、会社と働く人との関係」について語った。

※本稿は「Cybozu Days TOKYO 2019」の基調講演をもとに抜粋・編集したものです

働き方が多様化すると、遅刻という概念がなくなる

【大岩】今年のCybozu Daysのテーマは『モンスターへの挑戦状』。青野さんはご著書『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』のなかで、会社というのは実在しないモンスターなのに、私たちはそれに振り回されてしまっている……というお話をされていますね。

今のサイボウズは「100人いれば100通りの働き方」という先進的な人事制度をとられていて、それこそ「会社というモンスター」ではなく、社員1人1人に焦点を当てているようにお見受けします。

ただ、以前はそうではなかったということをお聞きしました。例えばCybozu Daysの担当者である鈴木亜希子さん。鈴木さんとお打合せをしていた時に、サイボウズでも昔は「遅刻をしない」ということが昇給の条件に入っていたと聞いたんですが。

【青野】実は彼女はこのCybozu Daysのイベントを基本的に1人で仕切っています。非常に実力があって、IT業界のプロモーション・マーケティング担当としては第一人者になっているんですが、彼女はまぁ…朝来ない(笑)。

昔はサイボウズにも給与テーブルがあったので、給与を上げるためには、上のステージのノルマをクリアしなければいけない。

ただ、そこに「遅刻をしない」という条件が入っていた。

鈴木亜希子さんはすごく実力はあるのに、遅刻をしまくるから、彼女の上司は「頼むから朝来てくれ」「そしたらお前を上げてあげられるんだ」と。

ただ、その頃サイボウズ社内でどんどん働き方が多様化してきて、この給与テーブルもなくなってきた。そして、例えば時差出勤をする人や、場合によっては在宅勤務をする人が出てきた。そのときに、「朝定時に来ないというのは一体どのくらい意味があるのか」ということになったんですね。

「彼女の1番得意な時間帯で気持ちよく元気に働いているわけだから、何の問題もないじゃないか」ということで、晴れてサイボウズの中で遅刻が解禁になりました。副社長からも褒められてね。お前のおかげでこの会社で遅刻が解禁になったぞと(笑)。

サイボウズも、いろいろ歴史があって現在の形になったんです。今のサイボウズはなんだかずいぶん先進的な会社、遠いところにいる会社と言われることもあるんですが、しょせん昔は普通のブラック企業ですからね。10何年かかけるとこうなる。そういうふうに見ていただければと思います。

【大岩】「遅刻をしないということが昇給の条件だった」という過去は、現在のサイボウズの姿からは想像がつかないので、なかなか衝撃的ですね。

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最終更新:2019/12/10(火) 16:47
PHP Online 衆知

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