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球団記録を更新してもマイナス査定…低評価に苦しんだムスタカスが4年70億円の大型契約でレッズへ!

12/3(火) 21:23配信

THE DIGEST

過去2年の屈辱を見事に晴らす

 12月2日(現地時間)、ブルワーズからFAになっていたマイク・ムスタカスがレッズと4年6400万ドル(約70億円)で契約に合意した。

 ムスタカスは今季143試合に出場して打率.253、35本塁打、OPS.845の好成績を残し、自身3度目のオールスターに選出され、ブルワーズの2年連続ポストシーズン進出に大きく貢献。去就が注目されていたが、今回の大型契約は球界関係者だけでなく、本人も驚きだったのではないか。

 FAやトレードの最新情報を取り扱う大手メディア『MLBトレード・ルーマーズ』が発表した今オフのFAランキングで、ムスタカスは全体18位に位置づけられ、予想契約額は「2年2000万ドル」とされていた。これだけの成績を残した選手に対して予想が低すぎるのではないか、と思う方もいるだろう。しかし、ムスタカスが初めてFAとなった2017年オフ、ロイヤルズの球団記録(当時)となる38本塁打を放ちながら、買い手がつかずに、1年700万ドルで出戻りする屈辱を味わった。昨オフもFAとなったが、さらに安い1年650万ドルの契約しか得られなかった。

 ここ数年、MLBのフロントは大型契約に対して慎重な構えを見せている。理由の一つはコストパフォーマンスを意識した球団経営に取り組むチームが増えたこと。また、データ分析が進み、選手のピークは28歳前後に迎えることが分かってきた。30歳前後のFA選手と長期契約を結ぶと、多くの場合は投資額に見合わない結果になるため、球団側が年俸をコントロールできる、年俸調停資格を取得する前の若手選手が重宝されるようになったことも、“厳冬”ストーブリーグの要因となっている。

 また、ムスタカス自身も弱点があった。安定して30本塁打以上のパワーは魅力な一方、38本放った17年も出塁率は.314と低水準。三塁守備も平均以下とあって、現代野球で重視される総合力が高くないことが、過去2年の低評価につながっていた。

 しかし今季、ムスタカスは本職の三塁以外にも二塁で47試合出場するなど、汎用性という新たな武器を身に付けた。一方の獲得したレッズは、二塁のOPSがリーグワースト3位と大きな弱点を抱えており、「打てる二塁手」としてムスタカスに白羽の矢を立てたわけだ。

 2年前のオフ、『MLBトレード・ルーマーズ』はムスタカスが5年8500万ドルの契約を手にすると“予想”し、悪い方向に外れた。このオフは2年2000万ドルと“予想”したが、今度は良い方向に逸れることになった。

構成●スラッガー編集部

最終更新:12/3(火) 21:23
THE DIGEST

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