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不倫の慰謝料、相場は?「妻にはまったく未練がないけど…」

12/3(火) 12:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

離婚原因で多いものの1つが不倫。自分に非がある場合は、離婚に際し不利になるポイントが色々とあります。今回は男性の不倫が離婚原因の場合について見ていきます。※本連載は、弁護士の稲葉治久氏の著書『男はこうしてバカを見る 男女トラブルの法律学』(幻冬舎MC)の内容を一部抜粋・改編し、よくある男女トラブルと、それに適切に対応するための法的知識をわかりやすく解説していきます。

男性の不倫が離婚原因…慰謝料の相場は?

◆男性が不倫して離婚する場合(Eさんのケース)

Eさんは妻との仲が思わしくないこともあり、職場の女性と不倫関係になっていました。最近、その不倫相手から「私、Eさんと結婚したい。奥さんと別れることはできないの?」とことあるごとに言われています。

「彼女も先日の誕生日で、30歳という節目を迎えたから、結婚願望がより強くなっているのだろう。そういえば、『地元で一番仲良しの友達がずっと不妊治療をしていて、昨年、ようやく赤ちゃんを授かったの……送られてきた年賀状に写っていたその子の写真を見ていたら、なぜか涙が出てきて、止まらなくて』なんてことも言っていたな。妻にはまったく未練がないから、別れてもいいのだが……ただ、浮気が原因で離婚すると財産を全部渡さなければならないと聞いたことがあるので、それだけは心配だ」

Eさんは不倫している男性の立場から、妻に対して離婚を求めることを考えています。この場合、夫の側が全面的に非を負うことになるので、「性格の不一致」などを理由とする場合に比べて、離婚を実現するためには、相当の覚悟と金銭的負担が必要になるでしょう。

まず、妻に対する慰謝料は当然支払わなければなりません。先にも触れたように、不貞が原因で離婚する場合の慰謝料は、一般的なサラリーマン家庭では、200~300万円程度が相場になります。

なお、不貞行為をした理由について、夫の側に同情すべき点がある場合には、裁判所で慰謝料が算定される際に考慮してもらえる可能性があります。たとえば、妻に性交渉を拒まれ続けていたような状況があれば、「不倫をしたことに関してくむべき事情がある」とみなされて慰謝料の額が軽減されるかもしれません。

ちなみに、このようなセックスレス(性交渉拒否)の状況が長期に及べば離婚原因にもなり得ます。実際、セックスレスを原因として、離婚が認められた裁判例もあります。

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最終更新:12/3(火) 12:00
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